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「日本一新運動」の原点―402

日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 時局妙観 (21世紀の人類社会を「妙観」する)


 日本にとっても世界にとっても大激動の平成29年は21世紀初期を象徴する事件が多発した。本年最後のメルマガになり、しばしば質問を受ける「妙観」という言葉のいきさつと、世界情勢を大上段に論じてみたい。

「妙観」とは鎌倉時代の幕を開けた源頼朝を支えた千葉常胤から24代、柏市に在住の千葉吉胤妙星氏が、「妙見菩薩から〝平野貞夫の号(呼び名)とせよ〟とお告げがあった」とのことで素直にいただいた。意味は「正確に物事の実態や現象を観察して理解すべし」とのことだ。これは大変に難しいことであり、私ごとき凡才では不可能なこと。どうすれば「妙観」が実現できるか困った挙げ句に思い出したのは坂本龍馬が江戸は千葉道場で修行中に、許嫁の千葉佐那から教えられた「妙見法力」という物の考え方認識論であった。

 どんなことか要約すると、龍馬の考え方をまとめたと言われる文献に『英将秘訣』があり、この中から私が言葉として整理したのが「龍馬の四観三元論」である。「四観」と、物事を観察する方法として「高観」(高い場所、空から観ろ)、「離観」(離れて観ろ)、「影観」(影、隠れたところを観ろ)、「光観」(目に見える表の部分を観ろ)、この「四観」で物事の本質がわかる、ということだ。

「三元」というのは、人間は「黒と白」「暑さと寒さ」というように物事を二元論で対立したものとして理解している。黒は永遠に黒で、白は永久に白と認識する。三元論とは、対立したと見えるものでも対立をつくる原因を妙観すれば、それを活用して問題を解決できるということだ。例えば、白色に見えるものでも光をなくすると黒と見える。黒色に光を与えていくと白く見える。永久に黒と白は対立するものではない。暑さとか寒さは、熱からの距離によって決まる。このように「光」とか「熱」は、対立状況をつくったり解消する働きをする。この働きをする力を「妙見法力」では「律」と呼んでいる。対立する要素とそれを調整する、「律」を三元論という。

 この三元論は弁証法の発想に似ているが少し異なる。マルクスが主張する「唯物弁証法」とは、物事の認識方法、即ち物の見方が、四観論でいうなら「光観」表の部分、形だけをみて、それを全部として矛盾=対立を解決しようとする。これでは資本主義について一定の分析はできても、それを変革して新しい社会の創造はできない。それを成功させるために、言い換えれば正しい「律」を見つけるため「高観」「離観」「影観」により、物事や現象を動的・生きた形で見ることである。「人間的」または「東洋的弁証法」だ。

 坂本龍馬は、幕末の国内外の情況や日本社会の実態を「四観」して、「三元論」により「国民」という「律」を見つけ、薩長同盟や船中八策を始めとして、数々の政治的対立や矛盾を解決したのだ。龍馬が成功したポイントは「四観」の段階で私心なく真実や本質を見抜くことができたことによる。現代の国内外の難問題が解決できない根本問題は、責任ある立場の人間の私心が「四観」を正確に観ることを妨げているからだ。対立する立場の人間が、問題の「四観」を共有すれば「律」を見つけることは困難ではない。

 そこで21世紀の人類社会の情況を「四観」してみたい。私が妙観するのは、2001年の9・11米国多発テロ事件で戦争の形態が変わった。国家が主体でなく、それを取りまく軍事企業やマフィア等の影響を国家が規制できなくなった。2008年のリーマン・ショックで資本主義の形態が変わった。これまでマネーゲーム資本主義による経済成長に支障が生じ、戦争の形態の変化に相乗して、ミリタリーゲーム資本主義が形成され。

先進国の中での国家代表者が健全な民主政治の手段により選出されなくなった。例えば米国大統領選挙では外国の干渉が疑われている。日本では正常な立憲政治が行われていない。世界中で民主主義の形骸化現象が生じている。

 以上の三点が21世紀の大雑把な特徴といえる。その結果核使用を含む戦争が朝鮮半島だけでなく、世界中で何時起こっても不思議ではない。さらに、世界中で起きている「貧富の格差」など、人類の危機が頂上に達した。この危機を救う「律」は何か、年明けの次号を待たれたい。

 

 〇 国会つれづれ  24 (「健康保険特例法案」、激突国会物語)3


 昭和42年7月27日に召集された第56回臨時国会は財政破綻寸前の「健康保険」と「船員保険」の負担金や保険料率の大幅値上げをめぐって与野党の激突となる。自民党は憲法違反を承知で強行採決を決断する。石井議長に知らせず園田副議長を使って、そのタイミングを私が奇跡的に見破り、知野事務総長が仮眠中の石井議長に説明、佐藤首相を説得して憲法違反の強行採決を諦めさせるところまでが、これまでの物語であった。

 議長室には仮眠から眼を覚まして佐藤首相を説得したばかりの石井議長が、次に何をするのか知野事務総長の提案を待っている。ことは、一刻も待てない事態だ。私が考え込む知野事務総長に、「園田副議長は強行採決ができなことがわかると相当怒るでしょう。早く議長席から降壇させて事務総長から事態が変わったことを説明してください。私が事務総長の指示で強行採決阻止で動いていることは副議長は感づいていますので、悪役の続きをやります」といって、『直ちに議長席から降壇すべし。議長を交代する。石井光次郎』とメモを書いて知野事務総長に渡す。事務総長は石井議長の了承を得て、「平野君、これをもって本会議場に入って、園田副議長に石井議長からだといって渡すようにしてくれ」となった。

 園田副議長は藤野事務次長が渡した石井議長からのメモを見て、怒り心頭に発した顔となる。しかし、議長席の後には石井議長が立っているのを見て、議長命令を拒否することはできない。本会議場から廊下に出る。副議長室に戻る廊下で私に、「このメモは君の字ではないか。どうなっているのか」と、怒ること怒ること。知野事務総長が事態の説明に副議長室に入ると「君は体調不良だったんじゃないのか」と、私と二人を裏切り者扱いにする。石井議長は間を置かずに本会議を休憩にして、強行採決への動きを止めた。しかし、事態収拾への構想はこの時点でまだ誰も持っていない。

 園田副議長が知野事務総長から説明を受けている途中に、朝日新聞政治部の柴隆治記者から私に電話があった。園田副議長と河野派担当時代から親しく竹入公明党委員長に信頼されている人物で、国会運営に慣れない公明党の相談役で私の意見を聞きに来る間柄だ。「竹入委員長が事態収拾に協力すると言っている。方法がわからんが、園田副議長が相談にのってくれるか気にしている。社労委員会の強行採決を認めるような国会では困る。正常化に何か知恵はないか、とのことだよ」

 この話を園田副議長に伝えると、しばらく目を閉じていたが、「君たちに辛く当たってすまなかった。強行採決しなくてよかった。神様はいるんだな。柴君がこんな話をもって来るなんて、ありがたい・・・・・・・」。

 園田副議長は早速柴記者に電話をして竹入委員長の好意に感謝すると伝え、柴記者を中継して公明党から提案する事態収拾案を纏めることになった。公明党の考えを柴記者と私でまとめ、知野事務総長が整理した案は『国会法改正による議長の権限強化〝委員会への差し戻し権〟の創設』であった。

 8月4日、ようやく連続徹夜国会呪縛から解かれた夜遅く石井・園田正副議長の呼びかけによる与野党の党首・幹事長・書記長会談が開かれた。自民・社会・公明・民社の四党によるもので、当時共産党は五名の議員数で、交渉会派ではなく、事後報告を受けていた。会談は午前零時を越えたが公明党の提案を各党は合意し、党首会談は成功した。

 党首会談まではよかったが、5日に大事件が起こった。各党首は党に報告して了承を受けるが、社会党の両院議員総会は佐々木委員長と成田書記長が了承した党首会談の合意を拒否したのである。両氏は責任をとって辞職した。そんな騒ぎの中で7日に衆議院本会議は「健保特例法案」を修正議決する。参議院では社会党の抵抗があったが、18日に成立した。

 この「健保国会」は佐藤首相にとって政治基盤を強化する好機となったこと。さらに公明党にとって国会運営のノウハウを学ぶ機会になったこと。そして柴記者から私に「竹入委員長に国会運営は平野に相談しろと伝えてある。公明が狂えば日本がおかしくなるからだ」との強要で、私が公明党の裏国対役になったことである。そして肝心な「議長の差し戻し権」の国会法改正は、半世紀を経ても実現していない。原因は自民党という自認永久政権政党の不誠実さにある。これが日本国の議会政治の現実だ。

 

◇さて、「日本一新運動」の原点は「時局妙観」に一本化して、『国会つれづれ』は年明けのメルマガから姿を消し、改めて別の機会にお目に掛かることにしたい。ありがとうございました。

 

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