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「日本一新運動」の原点―147

                                   日本一新の会・代表 平野貞夫妙観


 ○ 安倍首相の所信表明と各党の代表質問

 第183回通常国会が1月28日(月)に召集された。6月24日(月)まで150日の会期である。通常国会の冒頭に安倍首相の「所信表明」が行われた。これは異例なことだ。

 総選挙直後の所信表明は、国会で首班指名された内閣総理大臣が、就任に際しどのような理念と政策で政治の臨むか、国会を通じて国民に伝えるきわめて重要な政治発信である。総選挙が年末となったため、特別国会で所信表明の日程がとれなくなり、年明けの通常国会の冒頭になったものである。平成25年度に、どのような方針で政治・行政に臨むかについては、別に安倍首相から「施政方針演説」が行われることになる。


(安倍首相の所信表明の問題点)

 その意義深い所信表明を当面の課題3点に絞り込んだことは、国民を蔑ろにするものだ。「経済再生」、「震災復興」、「外交・安全保障」は、いずれも重要課題であるが、今回の所信表明は臨時国会などで行われる普通の所信表明ではない。総選挙によって民主党政権から交代したわけだから、総選挙中に国民に訴えた国政の基本問題については、その方向性を所信として明らかにしておくのが新首相としての責任であろう。

 マスコミの論調も評価に迷ったようで、朝日新聞を例にみると、「実務重視、理念を封印」(1月28日夕刊)、「所信表明〝地に足〟」、「参議院選にらみ安定走行」(同29日朝刊)、「所信表明 危なっかしい安全運転」(同社説)と、見出しがばらついていた。所信表明の草案づくりに、関係者は相当苦労したようだ。もっとも重要な問題である「原発・エネルギー政策」、「TPP問題」、「社会保障制度問題」、「国会議員の定数削減」などについての言及を避けたわけだ。「肩すかし」とか、「空にして疎」といわれてもやむを得ないだろう。

 石原慎太郎氏は「憲法改正と防衛力強化を何で言わないのか」と叱責していた。国防軍の設置や、集団的自衛権発言などについて国民は心配しており、首相在任中にどう対応するか、首相就任の所信で表明すべきであった。石原氏の憲法論については賛同できないが、所信表明への理屈としてはその通りだ。国民的対立を生じる問題について、参議院選挙に配慮したのだろう。

 気になったのは、経済再生のところで「強い経済」、演説の結びで「強い日本」という言葉を使っていることだ。「強い」の意味は多義である。「力がすぐれている・勇猛」から「頑強・屈しない・きつい」などなどである。外国語にすると別の意味もあり誤解される。「強い経済」を具体化するアベノミクスに対して、ドイツの政治・経済指導者たちは「経済戦争を仕掛けた」と論評している。また「強い日本」という言葉に、米国民の中には「安倍首相の戦前への執着だ」と感じている人が大勢いると聞いている。部分的に感情的高揚と、手堅い官僚作文の入り交じったアベノミクス・スピーチであった。


(各党代表質問の論点)

 1月30日~2月1日まで、衆参両院で代表質問が行われた。まず主な論点を順を追って紹介しておく。

 ① 海江田万里民主党代表(衆議院) 「アベノミクスは利益誘導、古い自民党政治への逆行だ」と、経済政策を批判して対決色を鮮明にした。エネルギー政策や原発の位置づけ、日中・日韓関係についても追求した。安倍首相は、政策については官僚作成答弁を棒読みして反論した。前民主党政権の原発政策をゼロベースで見直すとの答弁が議論となろう。政治運営には巨大与党を背景にエールを送るなど余裕のある答弁をした。

《以下 割愛》

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