「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

◎「日本一新運動」の原点―209

日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

○「舞い上がり世代」政治家の悲喜劇!

 

「団塊の世代」政治家について、〝週刊ポスト〟の煽てにのり、そしてまた、その前段では愉しい話題もあって、一杯機嫌のまま辛口のコメントをしたせいか、花見の宴会のいくつかを断られた。後期高齢の我が身の健康には大変良いことだが、バランスが大事なので「渡辺喜美・熊手事件」を採りあげて「舞い上がり世代」政治家の悲喜劇を見てみよう。

 この世代の定義づけは難しいが、敗戦の混乱期から復興が本格化して、小学生の頃から経済成長の果実を受けた世代だ。一応、昭和20年代末から、昭和40年代初期に生まれた人たちとしておきたい。この世代から、国会議員の2世、3世が多くなる。この中に「舞い上がり世代」が目立つ。

 

(渡辺美智雄と喜美の政治家としての違い)

 

 美智雄・喜美親子に、私は不思議な縁があった。衆議院事務局総務課長の時、小沢一郎政治倫理協議会座長の下で「政治倫理制度」をつくる仕事をしていた。その時、自民党の渡辺美智雄総務会長を説得するのにほとほと苦労した。何しろ、ベテランの税理士で、国会議員の資産公開法の立案で「自由な市場経済社会で、政治家の経済活動を規制するとは何事か!」と、筋論をいわれた。

 自民党の幹部が逃げ廻るなか、私と法制局の内田氏が「最小限度の規制が必要」と論破してようやくできたのが現行の制度である。それ以来仲良くなり、外務大臣の時の「毛針発言」以降、本会議で答弁した後「これでよかったか?」と、大臣席の後部にいた私に念を押すので、隣の大臣席から失笑が出たこともあった。時を経て、細川連立政権の時、経済政策で協力すると申し出があったことから、小沢さんがポスト細川に擁立しようとして大騒ぎとなったが、私が連絡役の一人だった。大胆さと細心さを持ち合わせ、直感力と洞察力に優れた人物で、難問をわかりやすく説明する能力は抜群だった。苦労人だけあって自分をよく知っていた。一度、総理の座について欲しい人物であった。

 

 そんな関係で息子の喜美氏には特別の関心を持っていて、期待していた。今回の「熊手事件」はまことに残念なことで失望している。問題が発覚したとき、「酉の市が好きで熊手なんか政治資金で買えないだろう」と、親父をまねて軽口をいうからマスコミの餌食にされるのだ。

 理屈だけいうなら、事務所に飾る熊手なら「開運・縁起もの」として政治資金で買えると私は思う。選挙事務所に置くダルマを考えるとわかろう。口数が多いだけ事実と遠くなり、後で辻褄をあわせるのに困るのだ。4月7日には代表を辞めた。それはそれでよかったがこれからが大変だ。政治的、法的責任がどうなるか、いろいろ意見があるが、それについては特に触れない。今回は何故こうなったか、原因について触れておきたい。

 

 喜美氏が、第一次安倍内閣で担当大臣として積み上げた行政改革の方針を、麻生内閣では後戻りさせた。これを批判して自民党を離党し新しい波を起こしたいとの相談を受けたのは平成20年の暮れだった。政権交代への展望や、新党のつくり方などについてアドバイスをした。小沢さんからも「親父の志を生かすように相談に乗ってやれ」と言われていた。

 ほとんどの課題で同じ認識だったが、ひとつだけ肝心な経済政策で意見が違った。喜美氏の早大での同級生に、エコノミストの水野和夫氏がいることで、私は「水野氏の経済・資本主義改革論は正しい。これを新党の政策にすることだ」と勧めたが、「自分は新自由主義論だ」とのことで一致しなかった。時間を掛けて説得しようと思っていたところ、小沢さんの西松事件や陸山会問題が起こった。そのうち総選挙となり、喜美氏が率いる「みんなの党」は見事に成功を収め時の人となった。総選挙後の世間は、政治と金で小沢排除の流れとなる。喜美氏もそれに乗り厳しい小沢批判を始めた。選挙区調整のことなどがあり、私が電話で叱りつけたことを契機に疎遠になった。「みんなの党」は順調に時代に乗ったかと思ったが、昨年8月に内紛が起きる。江田憲司幹事長を首にした日、私は、参議院選挙後の政局展望について小沢さんと懇談していた。その渦中にニュースが入った。2人は期せずして「喜美君の限界か?」と語り合った。

 

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