「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―310

 日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇「高知勝手連決起大会」紀行記 3 《そして選挙のことをどう考えるか!》

 

 昨年9月に岩手県知事選挙が行われ5野党(民主・維新・共産・生活・社民)の推薦した達増拓也知事が無投票で当選しました。自公両党は岩手県民を裏切った平野達男氏を擁立しようとし、選挙事務所まで準備しましたが敗けることが確実となったので擁立を見送ったわけです。

 この5野党が内々で協議し始めた8月初旬、赤旗日曜版から、「安保法制の成立を阻止する方法」についてインタビューの話がありました。応じても良いか否か、わざと小沢さんの意見を聞いたところ、「丁重に応じてやって欲しい。共産党の志位委員長は何か考えているようだから」との話がありましたので、この時、安保法制審議によっては、大きな政治の動きがあるのではと感じていました。

 

 9月19日、参議院で安保法制関係法案の違憲・違法な採決が行われた日に、共産党の志位委員長から「安保法制廃止・集団的自衛権行使の閣議決定撤回に限定した〝国民連合政府〟を樹立すべきだ。そのために衆参の国政選挙で大胆な選挙協力を行う」として、日米安保体制や自衛隊問題も、共産党の政策を凍結するとの方針を出したことはご承知と思います。これに対して、積極的に評価したのは生活の党の小沢代表と、社民党の吉田党首でした。民主党は、共産党から票をもらうのは有り難いが、保守票が逃げるので共闘はできないというのが大半で、4分の1ぐらいの国会議員が共産党アレルギーを表明していました。維新の党は党内抗争中で、明確な対応を示しませんでした。市民・学生・学者有識者などで安保法制に反対して国会デモを展開した人たちは大歓迎でした。

 

 問題は野党協力体制を年内につくれるかどうか、どんな方法で選挙協力をするかでした。丁度、維新の党が分裂状態で反自公派と自公与党派が対立していて、この時期には協力体制を話し合える状況ではなく、その後の流れはご承知のように分裂して「おおさか維新の会」が離脱し、反自公の「維新の党」が民主党と合流するという話し合いを行っており、3月中には新党ができると思います。この新党が結成されれば野党四党の選挙協力体制が本格的になるでしょうが、これでは遅すぎます。

 こういう状況の中で、参議院地方区の1人区選挙協力は事実上の協議が始まっています。これは野党の統一候補を無所属とし、32の1人区で圧倒的勝利を狙うことで、これが鍵です。比例区についてですが、共産党は独自の組織がありますのでその拡大を狙うことになると思います。民主と維新両党合流の新党に生活も社民も合流して、ひとつの政党にまとまるのがベストです。

 しかし、民主党の中に強い「小沢アレルギー」が残っていること、社民党とは過去の経緯があって反発しあっています。民主党がもう少し大人の対応をすればよいのですが、残念なことに期待できません。 

 

 そこで小沢さんが提案しているのがイタリアで成功した「オリーブの木」という、比例区で複数の野党が「統一名簿」、わかりやすく言うと比例区用の政党を臨時につくる方法があります。従来の党籍を持ったままで、統一名簿の政党に参加することは制度上可能ですからこれができると大きな成果を挙げることができるんです。問題は統一名簿でつくる政党の基本政策で、新党(民主・維新)と意見が一致しないことです。消費税増税の凍結・原発再稼働反対・辺野古基地建設反対等に民主党は乗れない事情があり、これも不調のようです。そこで、私が小沢さんに提案しているのは新党を中心とする「オリーブの木」がつくれないなら、生活・社民・無所属にいる有志・それに市民連合、例えば「ママさんの会」の代表とか、著名人の参加で「オリーブの枝」をつくってはどうか、という方法です。これからの動きの中で検討されると思います。

 

 今夜は参議院の」徳島と高知合区」で出馬を表明されていた、民主党の大西さんと共産党の三ヶ尻さんがお見えですが、大西さんに一本化されることになり本当に良かったと思います。久しぶりの帰省で何人かの知人と会った私の感想ですが、有権者は「安保法制と立憲主義」がこれからの生活や人間の存立とどうつながるのか、理解が不十分のようです。格差の是正とか消費税増税凍結、原発再稼働反対、辺野古基地建設反対等、明確訴えないと勝利できないと感じました。

これで私の話を終わらせていただきます。

 

 勝手連決起大会は、大西さんと三ヶ尻さんが挨拶した後、私への質問や意見のタイムとなる。10通を超える中から地元の問題として私が勉強できた課題を紹介しておこう。

 

1)伊方原発の再稼働や温暖化について 


 再稼働直前という動きの中、豊後水道から宿毛湾・足摺岬にかけての沿岸漁業者の叫び声だが、24時間で1千万トンの温 排水が出されることになる。プランクトンの生存に関わり近い 将来に漁業はやっていけなくなる。全国の沿岸に設置している40基が再稼働することになると、漁民は生きていけなくなる。

 それだけではない。温暖化の主な原因は海洋の異常にあり、二酸化炭素問題だけでなく、海洋汚染が重大な問題だ。船舶からの汚染物質の廃棄はプランクトンを死滅させ、将来の世界漁業に重大な影響を与え、海洋の崩壊は農業が甚大な被害を受ける。人類は滅亡への道だ。平野さんよ地球環境改善に余命を尽くせ。(前明神水産()会長・明神照男氏)。その通りだ。私は明神さんと同年の80歳だが、一緒に高知から実行しましょう。

 

2)大岐地域のメガソーラー 


 土佐清水市大岐地区の国立公園のど真ん中に、巨大メガソーラーを建設する計画が発覚した。いくら自然エネルギーといっても観光の障碍になり、漁業や農業に被害が出る。阻止する方法を教えて欲しい。(土佐清水の豊かな自然を未来につなぐ会事務局・福永洋一氏)

(答)自然エネルギーは、地域の人々が暮らしの中で活用する小規模のものを基本とすべし。自然を崩す自然エネルギーなんてあり得ない。ましてや、巨大メガソーラーは売電で金儲けを企む大企業の姿勢が問題だ。阻止運動に私も参加する。

 大岐地区は、足摺岬の土佐湾側の名勝だ。いわれているメガソーラーが完成すれば、海に向けられた反射熱で土佐湾西部の漁場は全滅し、鯨観光もできなくなる。足摺国立公園は世界遺産というレベルのものではない。空海弘法大師は「宇宙遺産」という発想で「聖地」とした。まずは住んでいる幡多地域の人たちが学ぶことだ。それが阻止運動のスタートだ。

 

(高知市での勝手連有志との懇談会) 


 2月28日(日)午前7時半、四万十市から勝手連有志の運転する自動車で高知市に向かう。勝手連共同代表の方々との車中懇談会が勉強になった。話題の中心は「原発問題」。高知県西部では「伊方原発再稼働」が人々の生活と生存を壊していく実体を語ってくれた。

 高知市では昭和30年代を思わせるレトロな喫茶店の個室で、高知勝手連有志15名と自由討議で懇談した。話題は安倍政権の戦前軍事国家回帰への政治が、地域に暮らす民衆の生活と生存の危機となっていることなど、中には私を直撃する発言もあった。

 宿毛市出身で共産党員と名乗る人物が「戦後高知から出た国会議員で、一番嫌いで悪人だと思っていた人物は平野貞夫だった。国連PKO訓練センターの名で沖縄米軍基地を宿毛の近くに移設するとか、小選挙区制を導入して共産党を弾圧したりしたからだ。しかし最近考えが変わった。沖縄米軍基地の本土移設の考えも必要だった。小選挙区制だから国民の意思で政権交代できるんだ、と思うようになった。」共産党も根っ子から変わってきた発言だ。私もシャッポを脱がざるを得なかった。

 

 帰りの高知龍馬空港から共産党高知県連にいる知人の大西正祐氏に「誉め殺しにあったよ」と電話すると「高知では、共産党の中にそういう意見が拡がっているんです。小沢一郎さんへの期待ですよ」とのこと。大西氏は曾祖父が大西正幹という戦前の政友会の大物。大叔父が、大西正男という戦後活躍した自民党良識派の家系だ。土佐人は、共産党も自民党も政党の呪縛を超えた発想をしている。

 2泊3日の高知勝手連との交流は、歴史を探りながら将来を考える大事な旅であった。帰宅して間もなく、大西氏から四万十川源流でつくられた名物焼酎『ダバダ火振』が2升も届いた。上田耕一郎氏(故人で不破哲三前共産党議長の実兄)と私が、四谷荒木町の居酒屋『四万十』で、〝ダバダ火振〟を飲みながら、新しい政治の流れをつくろうと語り合っていたことを思い出した。

 上田氏は、共産党の変化を泉下で喜んでいるだろう。  

(了)

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   代    表 : 平野 貞夫
   顧    問 : 戸田 邦司
   事 務 局 : 大島 楯臣

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