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「日本一新運動」の原点―360

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 日本一新の会事務局

 

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            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 森友学園事件の悍ましい背景を考えよう!

 

 ここ数年、安倍政権への〝タイコたたき〟を一生懸命にやってきた「巨大メディア」が、さすがに森友学園事件については「おかしなこと」があるぞと連日大々的に報道しているのがこの事件である。野党も大ハッスルして安倍首相夫妻に疑惑があると迫っている。

 森友学園が国から有益費1億3千176万円もらって、224万円つけて返したら、2650坪の土地が手に入ったわけだから、国民が疑惑を持つのも当然だ。財務省理財局・国交省航空局・大阪府が協力して知恵を絞らないと実現できるはずはない。当然、政治家の口利きが予想される。さまざまな疑惑の中で、安倍首相は国会答弁で「妻が犯罪者扱いされ(夫妻への)印象操作の質問はやめてくれ!」と、ワメイテ逃げ回っている。この様は国辱ものでしかない。

 そもそも国会というところは、野党が時の政権に疑惑があれば、印象操作により真相を追求するところである。総理大臣というのは国会で貶されたり、悪態をつかれたり、煽てられたりするのが仕事なのだ。そのため国会議員は、憲法51条で「議院で行った発言」について院外で責任を問われない「免責特権」をもっているわけだ。

「安倍晋三記念・瑞穂の国小學院」との名称で資金集めに利用され夫人が名誉学校長に就任して「設立申請」された小学校である。「名前を使われたが了承していない」とか、問題となってから後に夫人が名誉学校長を辞めたとしても、安倍首相夫妻の思想信条を生かす学校法人として評価していたことは答弁でも述べていたとおりである。だから協力していたことは事実であり、財務省や国交省・大阪府が全力を挙げて「権力の犯罪」を行わざるを得なくなった事件だと思う。

 森友学園事件の国会での追求をみるに、野党の追及が生ぬるい。何故か、森友学園事件の本質と背景についての認識が甘いからだ。衆議院予算委員会でもっと厳しい追求ができたはずだ。3月5日のNHKの国会討論会で、公明党の魚住参議院議員会長が「森友学園から口利きを頼まれた政治家は民進党にもいるのではないか」と、印象操作的発言があった。それに民進党の代表者は反論しなかった。ここら辺もひとつの問題だ。

  今後のために野党の戦略・戦術について意見を述べておこう。

 

第一、この問題について参議院では何故自民党と民進党の国対委員長会談だけで談合しているのか。他の野党は何故抗議をしないのか。参議院は自社55年体制を温存しており、参議院民進党は民主党時代から自民党に裏でつながった病気がある。こんなことでは野党の選挙協力などできるわけがない。多分、連合執行部の影響を受けているからだろう。

 

第二、民進党は何故、森友学園・籠池理事長を証人として出頭要求をしないのか。最初から参考人要求とは何事か。証人要求をして、妥協として参考人出頭となると「籠池参考人」でも、国民からは「証人的参考人」と見える。籠池氏への心理的影響が違うことになる。自民党は多分、「参考人招致」も拒否するだろう。その場合どう対応するか。民進党を説得して「四野党森友学園問題究明議員協議会」を結成することだ。正規の委員会で自民党が究明を妨害してくれば「究明議員協議会」を国会内で開き、協力してくれる関係者や専門家を招致し、事件の異常さを報道で国民に知らせ、国民世論を盛り上げて究明の特別委員会を設置することだ。

 

第三、財務省や国交省が、森友学園との協議文書を廃棄したとの問題だ。私の経験でいうと必ず残して隠していると思う。理由は、この種の問題は訴訟になる可能性が高いからだ。6日の集中審議で、森友学園への国有地売買について「将来にわたる一切の瑕疵について国の責任を免除する特約がなされている」と答弁している。これは国は相当に無理をしているが問題になっても森友学園は国の責任を追及できないよ、と言い含めたと言える。これからの展開で、ここら辺が国の傷口となると思う。

 

第四は、この森友学園事件は、単に安倍首相を含む口利きによる不正な国有地払い下げ問題としてみるべきではない。昨今の安倍政権は、憲法九条を解釈改憲して集団的自衛権の行使を容認する安保体制をつくった。武器輸出3原則を緩和し軍事費を増加して、戦前軍事国家への道を拓いた。その流れで軍事的教育機関を設立することに協力した事件であることだ。これらのことを野党が十分理解しなければ本質に迫ることはできない。

 

 

〇 日本人と『憲法9条』 6

(「慶長の法難」とは、どんな事件か!)

 

「慶長の法難」について私はまったく知らなかった。広辞苑を開いてもなく、手持ちの大百科事典にも載っていなかった。何回か紹介した戸田七郎氏の、『女心仏心』―養珠院お万の方の生涯―(日蓮宗新聞社)で初めて知った。日蓮宗を信奉している友人たちに聞いても、知っている人はいなかった。

 徳川家康に関係することなので、昨年12月にミネルヴァ書房から刊行された、家康研究の第一人者・笠谷和比古(国際日本文化研究センター名誉教授)の『徳川家康』―われ一人腹を切って、万民を助くべし―という435頁の大作を読んでも、ひと言も触れていない。

 これは私の判断ミスかと、再度戸田氏の『女心仏心』を読み返した。私の結論は、日蓮宗派の各宗教団体も家康研究家も、重大な見落としがあるのではないかと思うようになった。これを掘り起こすことで徳川体制の真実や日本人の深層心理の中に「生命の大切さ」の感性があることを証明できると確信している。そこで、戸田七郎氏の労作から「慶長の法難」を要約して解説しておきたい。

 

 戸田氏は岩波書店刊、歴史学研究会編『日本史年表』から慶長13年の代表的事件として「幕府、江戸で浄土・日蓮の宗論を行わせ日経を処刑する」との記載を取り上げることから始めている。「日経」(にっきょう)とは京都法華経妙満寺の第27世の日経上人のことで、博学重厚の傑僧として知られていた。当時の仏教各宗派は様々な問題をかかえ、日経上人は仏教改革を弁じ、他宗派に問答を挑んでいた。徳川家は芝増上寺を菩提寺とする浄土宗を信奉していることで知られ、日経上人の法論に困惑していた。

 日蓮宗の日経上人と浄土宗の芝増上寺源譽大和尚・学頭廓山らが、江戸城で問答を行うことになり、日経上人は江戸へ向かう。法論問答を行う期日の沙汰を待っていたところ、11月15日の早朝、幕府の役人がきて「15日午(うま)の刻(午前11時から午後1時)、江戸城内で浄土宗との問答を差し許す。遅滞なく罷り出よ」とのこと。日経上人が問答の判定者などについて質問しようとすると、次の間に押しかけてきた60人ぐらいの武士が、無理無体に上人を滅多打ちにし、半死半生状態とした。

 戸田氏はこの狼藉を「正当な法論では勝つ見込みのない芝増上寺か幕府、あるいは両者示し合わせての悪策かは知る人ぞ知るであります」と述べている。言葉を発することもできない日経上人が、問答に臨むことはできず、弟子たちが延期を願った。「戸板に乗せて罷り出よ」との厳命で戸板に乗せて登城することになる。

 

 城の広間には大御所・家康を始め、将軍秀忠ほか重臣たちが並び、浄土宗側は芝増上寺の源譽大和尚、弁論で名のある学頭廓山ら。判者として高野山の賴慶、その他天台・真言・禅宗などが聴衆を許されていた。家康の「時刻はすでに過ぎたり」の命で問答が始まった。浄土宗の廊山から一、二の問を発したものの、日経上人は仮死状態から意識を取り戻したばかりで、口を開くことさえできず、無言のままであった。上人の弟子五人は問答の延期を申し入れたが聞き入れられず、判者の賴慶は「日経返事に窮す。廓山対者に打ち勝ちたり」と浄土宗側の勝ちとした。

 日経上人は弟子とともに袈裟と衣を剥ぎ取られ、「以後は宗論はいたさぬと一札を書いて差し出せ」と命令されたが拒否した。家康は大いに怒り、翌14年正月「江戸追放、京都において処刑する」ことになる。2月末、京の町を引き廻され、六条河原で処刑の直前、「死一等を減じ、耳切り・鼻そぎ刑に処するものなり」として残忍無比な刑に処した。弟子の一人は深手のためその夜果てたが、日経上人は生命をとりとめた。

 この日経上人と宗門に対する不当な弾圧に対して、敢然と起ちあがったのが身延山久遠寺第21世・心性院・日遠(にちおん)上人であった。「日遠上人」は、お万の方が尊崇する恩師であった。当時の仏教界には比肩する者のない学徳兼備・稀代の名僧といわれる人物だった。日遠上人は、一門の興亡にかかる大事件とし、大御所に謁見して、再度「廓山」との対決を要請することを決意した。「家康」と「日遠上人」の対決が「慶長の法難」から家康が目覚めるドラマとなる。              

                         (続く)

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