「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―145

                                   日本一新の会・代表 平野貞夫妙観
  「戦後議会政治」の反省(続き)

 議会政治が適切に機能するためには、直接、間接であれ、それに参加する人たちが、一定の共通した理念を持つことが大事だ。近代国家として普遍的な憲法原理の理解ともいえる。多数決原理の限界というか、国民主権の意味とか、国会議員の責任と義務とか、民主政治のあり方などについての基本的理念である。
 前号(144号)メルマガでの私の反省は、戦後の憲法でつくられた民主国家の議会政治の基本理念を、大方の国会議員、官僚、マスコミ、学識者らが身につけ定着していると錯覚していたことである。議会政治の基礎理念をまったく知らない人もいた。知っていて身についていない人も多い。問題は基礎理念に関心がなく必要性を感じない人たちが多い。「唄(理念)をわすれたカナリア」といえる。
 私が本号で改めて反省しておきたいことは、「権力」の本質について考え方が甘かったというか、不十分であったということである。議会政治の基礎理念に関心が薄くなり、憲法原理の退化現象が起こる社会では、「国家権力」のあり方に異常が生じているのだ。私が常識と思っていたことが、現代日本社会ではほとんど通用しなくなっていた。そこで、議会政治と「国家権力」、そしてマスコミなどの「メディア権力」の実態を考えてみたい。

 (議会政治と国家権力)

 現憲法で国家権力といわれる物理的強制力を持つ機関は、すべて国会で制定された法律によって権限を与えられたものだ、と私は理解している。従って「国家権力」は議会政治によってつくられるといえる。ところが憲法では、その国家権力が国会=議会政治を崩壊させる可能性があるとして、議会政治を護る規定を設けている。憲法第50条(国会議員の不逮捕特権)などである。
 デモクラシーの手続きによって創られた「国家権力」が、デモクラシーの機関である議会政治を崩壊させることがある、という前提で憲法は構成されているのだ。となると「国家権力」とは、状況によっては議会政治とは別の次元の存在、敵対関係になる可能性があるといえる。
 私の誤りは、例えば物理的強制力を持つことで代表的な「検察官」の場合、司法試験という難関の国家試験に合格するためには、専門的学識だけではなく、人格見識についても特別の教育を受けているはずだ。従って、それなりに憲法や議会政治の理念を理解しているはずだという、先入観であった。

《以下 割愛》

★追記
 2012年9月度より、会員用発行記事については、3割レベルの転載に成りました。
 情報掲示としては、少なく成りますが、ブログとして一部転載を継続して行きます。
 尚、会員には、会員用ブログと全文のPDF、事務局コメントがメール配信されております。



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    日本一新の会・維持会員(「メルマガ・日本一新」の定期読者)募集のご案内

 日本一新の会は「メルマガ・日本一新」を週一回発行しています。その目的は「わが国に健全な『議会民主政治』を定着させ、発展させることである。それが国民の福寿を増進させ、国の安寧を保つ礎」であり「政治の根本について議論する場」として、平成22年6月に創刊しました。

 平野代表は従来から「議会の崩壊」を唱えて警鐘を鳴らしてきましたが、ここに来て、複数の政治学者やテレビコメンテーターからも同様の意見が出るようになりました。しかし、平野代表ほど議会について語れる人材は他になく、政治学者でさえも誤った議会の在り方を語ります。

 昭和63年に上梓された「議会政治100年」―生命をかけた政治家達(徳間書店刊・絶版)のゴーストライターは平野代表ですが、これほどの議会通史が書ける政治学者はいません。そのダイジェスト版が「議会政治の誕生と国会」(平野貞夫著・信山社刊)です。

 民主主義とは、国民の代理者である健全な議会が成立してこそ担保されるものです。議会民主政治の正しいあり方とは何か、それを日々の事象と照らし合わせて主権者である国民自身が学ぶ、それが「メルマガ・日本一新」の役割であると事務局は確信しています。

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