「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

原点-148号の事務局雑話

 本号(原点-148号)の、参議院決算委員会での平野・竹中問答は、日本一新運動の原点に通じる。それは「現代は文明の移行期にある」という歴史認識にあり「ならばどうする!」という議論を、本来であれば国会で行われなければならないのだ。「地球文明の寿命」(PHP研究所)には「人権や民主主義、市場主義経済といった今流布しているすべての価値観を満たしたうえでの救済策はできない」と断定し、結局「人の心を変えていくしかない」と提言している。

 地球文明の延命を図るには「東京といった大都市を分割」し、今の都道府県を解体して、江戸時代並みの小さなユニットに組替え、そのユニット毎に自立して生きる、とも提言している。その全貌は「地球文明の寿命」をお読みいただきたいが、自由党時代に発せられた「日本一新11基本法案」の地方主権のあり方にうり二つである。今巷間で語られている道州制とは、歴史認識に違いがあり、時代に逆行する右肩上がりの経済を求めているだけである。

 その先には人類の破滅が待っている、と「地球文明の寿命」は警告している。

《原点-148号より一部転載》
 ・・・閣僚になったとたん、竹中氏の発言は何のための構造改革か論点がぼやけはじめた。私は、これはおかしいと参議院決算委員会で竹中国務大臣に質問したことがある。

 平成13年6月4日、大臣に就任して35日目だった。参考のために質疑応答の要旨を整理して紹介する。

○平野 『地球文明の寿命』(PHP研究所)という書物に、日本人の生活レベルを六十億人を
    超えた全人類が享受するとすれば、地球が五つ要ると書いていた。
    人間の幸せ・豊かさとは一体何だろうと悩んでいる。
    生活水準を上げることだけが構造改革とは思えない。
    経済や財政の部分だけで改革はできない。人間のあり方、歴史論、文明論も考えない
    と、真の構造改革にならないと思うが如何か。

○竹中国務大臣 今まで地球の壁を越えてきたのが人類だった。
    食糧も、石炭も石油も壁を越えてきたし、私は若干楽観している。
    工夫を積み重ねて豊かさと新しい社会のあり方を模索していくことが重要だと思う。

○平野 大臣は『みんなの経済学』(幻冬舎)で、人生を楽しむことが大事と論じている。
    豊かさを求めるための構造改革という発想だ。現代は重化学工業社会から情報社会
    へ、急激な文明の移行が行われている。
    情報社会とは、人間の神経を皮膚の外に出したようなものだ。
    そのための新しい倫理観や価値観の創造が必要だ。
    小泉政権が真の構造改革をやる気なら、日本の政治文化の改革とか、新しい社会
    での人間の生き方といった文明論を政策の根っ子におくべきだ。
    それがない改革は失敗する。

《一部転載・終了》


 平野代表は、平成16年の第20回参議院通常選挙に出馬せず、引退を表明した。同時に一市民の立場で「日本一新運動」を推進することを提唱した。この時発足したのが初期の日本一新運動で「市民による日本一新の会」であった。口切りの「平野講演」を日田市で開催した(演題・私たちの暮らしと政治)。
この日、平成16年6月4日は、森ゆうこ参議院議員が「3時間1分に渡るフィリバスター(長時間演説による議事引き延ばし抵抗戦術)を行って、現憲法下の国会における最長演説記録を更新した」と、記録に残る大活躍をした記念の日でもある。この日は徹夜国会となり、禁足令が出て衆参両議員は国会の近くに居なくてはならない。それなのに大分の田舎で講演会をやり、夜は地域の若者たちを相手に宴会である。平野代表の携帯には入れ代わり、立ち替わりに電話が入り、紛糾国会の取りまとめについて意見を求めている。翌日は「日田観光」の計画だったが、宴会が跳ねる頃「明日、福岡発の一番で帰るわ!」と心変わりした。多分小沢さんから「帰れ!」と、呼び戻されたのだろう。私たちは、禁足令を破った平野代表が、民主党の「査問」にかけられることを期待したが、音沙汰なく引退の日を迎えた。

 翌年の平成17年4月3日に福岡・天神で設立総会を開催して、約400名の有志が全国から馳せ参じた。際だったのは現事務局がある大分県日田市からバスを仕立て70名超の有志が参加した。
この時は小沢さん、鳩山さん、そして田中さん(長野県知事)が来賓として駆け付け、それぞれ祝辞をいただいた。小沢さんは、祝辞というよりも1時間を超える講演で、改革の難しさを語っていた。この第1期の日本一新運動は必ずしも旨くいかなかった。
今のようなネット環境もなく、全国から集まろうにも事務局体制・その他で、資金力に限りもあり尻すぼみに終わった。再開したのは、平野論説で幾度も触れたように、菅政権の迷走をきっかけに「政権交代の歴史的意義も消失する」という危機感から、「メルマガ・日本一新」の定期発行を当座の目標として「日本一新の会」として再興した。私たちは、この間を日本一新運動の第2期と仮定している。日本一新運動は、自公の政権復帰とその補完勢力の伸張を踏まえて、もう一度真っ当な政権交代を目指して、第3期に入ったと事務局は認識している。

 2月26日(火)の「京都地区有志懇談会」はその皮切りである。
有志懇談会の前段には、松久先生と光雲寺の田中老師、そして事務局の3者懇談を予定している。文明の移行には、社会科学的な理論も必要だが、日本特有の一信教ではない「宗教観」も動員せねばならない。「かつて空海が『鎮護国家』を唱え、日蓮が『立正安国』を言いました。宗教指導者ですら国家のことを考えているのですから、現代の学者も、日本の国家をどのようにすべきか、もう少し真剣に考えて、政府にさまざまな角度から提言すべき」、と「地球文明の寿命」は語っており、田中老師にはその教えも乞いたいと願っている。

 第3期の日本一新運動は、平野代表の「議会民主政治論」を拠り所とし、維持会員をひと周りもふた周りも大きくして、市民の側から改革の狼煙を挙げない限り、歴史観に欠ける国会議員だけに任せているといつまでも迷走を繰り返す。維持会員の皆さんには引き続きのご支援をお願いし、3000有余名の予備会員の皆さんには趣旨をご理解願い、維持会員として日本一新の会をお支えいただくよう是非とも懇請しておきたい。


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