「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

◎「日本一新運動」の原点―167

日本一新の会・代表 平野貞夫妙観

 

(小沢さんと堀茂樹慶大教授の『憲法トーク』を聴いて!)


 6月19日(水)、都内で開かれた公開ライブトークに顔を出し、久しぶりに小沢さんの憲法論を聴いた。小沢衆議院議運委員長時代に「政治倫理制度」を、自民党幹事長時代に「政治改革」や湾岸戦争対応、新進党と、自由党党首時代には「新しい憲法」を創造するため、徹底的に議論したことを思い出した。

 驚いたのは、25年前の議論をきちんと記憶していて、それを進化させていることだ。現憲法の基本原理を尊重し発展させ、新しい事態に対応しようという姿勢である。

 最近、私が気にしていたことは、自由党時代に作成した「新しい憲法を創造する基本方針」の中で、憲法第九六条の改正手続を見直す案があった。「国会の発議条件を各議院の総議員の3分の2以上の賛成」を「2分の1以上」に見直すとの構想である。

 堀教授が、当時の「文藝春秋」で、これについて小沢さんが発言しているのを捉え、「小沢代表は最近、3分の2以上を守るべきと発言しているが、変更の理由は・・・・」と問いただした。小沢さんは怯まず「当時、日本の民主主義の成熟度は高いと信頼していた。今は危ない事態だ。3分の2以上を変えるべきではない」と、明確に答えた。

 2人のトークの印象は、小沢さんが政治哲学者で、堀教授が政治家ではないかと錯覚したほど、小沢さんの論旨が美事であった。最近、ようやく憲法学者や政治学者が日本の民主主義のあり方を危惧するようになった。5月23日に、著名な憲法学者や政治学者が『九十六条の会』を結成したとの報道があった。安倍政権が憲法第九十六条を改め、国会の改憲発議要件を、3分の2から過半数に緩めようとしているのは、「憲法に縛られるべき権力者たちが国民を利用し、憲法をとりあげようとしている」と断じ、「立憲主義の破壊だ」と運動を展開するとのこと。憲法や政治学の学者が立場を超えて、このような活動をすることは久しぶりのことで成功を祈りたい。わが国では、明治以来良心的な憲法や政治学者らは、政治権力が憲法政治を著しく冒涜する行為に対して、警鐘を鳴らし世論を指導してきた。昭和の戦争期は別として、明治生まれの学者が活躍していた昭和50年代まで、それらはしばしば見受けられた。

 平成時代になって、個人的な発言や問題提起だけとなった。最近では、著しい議会民主政治に対する権力側の冒涜行為に、社会科学者たちは口を閉じるようになった。①森喜朗政権の自民党派閥談合による成立、②小泉首相による参議院否決の郵政改革法案をテーマにした、憲法違反の衆議院解散、③小沢一郎氏冤罪に見る議会民主政治の崩壊などに対して、集団としてのアピールはなかった。日本政治劣化の原因のひとつだと思う。 

 権力者の妄想で始まった「陸山会事件」について語る憲法学者はまだいない。

(以下、会員のみ)
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

nipponissin1

Author:nipponissin1
   代    表 : 平野 貞夫
   顧    問 : 戸田 邦司
   事 務 局 : 大島 楯臣

カレンダー
02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
動画
 
最新記事
リンク
一新のトランク
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
Translation Tools
QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!
Powered By FC2ブログ