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20人の識者が見た『小沢事件』の真実

 会員諸兄には、いささか旧聞に属する話題ではあるが、「20人の識者が見た『小沢事件』の真実」(鳥越俊太郎・木村朗編、日本文芸社)が発売されている。

 20人のそれぞれの発言は、これまでにも語られてきたが、植草一秀先生が全体像を整理して記述してあるので、私たちの頭の整理として読んでみるのもありだろう。

 とともに、同著のまえがきにも着目して欲しい。それは「メルマガ・日本一新」に再々記述した「新しいファシズム」についてである。事務局の寡聞だから頼りにはならないが、おそらく、この問題を正面から評した文章は他になかったと思う。以下、その一部を引用させていただく。

 

―引用開始―

 また、元参議院議員で小沢氏の盟友でもある平野貞夫氏は、その著書『小沢一郎完全無罪―「特高検察」が犯した7つの大罪』(講談社)の中で、「小泉政権は、経済の構造改革をする一方で、日本の社会に格差と停滞をもたらしたと厳しい批判がある。それもさることながら、公訴権による国策捜査により、国家統治の基本を狂わせたと私は論じたい」、“検察の裏金”を封印するため、取材当日に三井環元大阪高検公安部長をでっち上げ逮捕し、マスコミを操って極悪検事の虚像を作り上げ、三井氏を無実の罪に落としいれた。本来、正義をなすべき司法が、世間の批判を怖れ、時の権力者“自民党”の番犬となった。三井環氏のいうところの“けもの道”に落ちた訳だ」など、当事者しか知り得ない内情を率直に語っています。検察の裏金問題を実名で告発しようとした三井環氏を“口封じ”逮捕したことが、その後の鈴木宗男氏や佐藤優氏、佐藤栄佐久氏、村木厚子(石井一)氏、小沢一郎氏などへの“国策捜査”につながる検察の暴走のきっかけとなったという重要な指摘です。小沢氏の政治資金団体の元資金管理責任者であっただけに、その言葉には非常に説得力があります。

 とりわけ注目されるのは、平野氏がその著書の文庫版「まえがき」で次のように述べていることです。

《「小沢問題」を通じて私に見えてきたものとは、いま日本に「新しいファシズム」が展開しはじめたということである。「ファシズム」の教科書的定義は、「資本主義が危機的状況になると、権力が暴力装置を活用して議会制民主主義による政治の機能を失わせ、独裁的政治を展開する」ということだ。(中略)21世紀ではファシズムの定義も再考が必要である。繰り返しになるが、「小沢問題」での大手マスコミの報道は、検察の根拠なきリーグだけでなく、捏造された「事実」が次から次へと報道され、その異常さは「社会心理的な暴力」といえるものだった。》

 まさに「小沢問題」の本質は、権力(特に検察と司法)の暴走とメディアの加担による「ある種の政治的謀略」、「静かな政治的クーデター」であり、その背後に「新しいファシズム」が胎動し始めているということではないでしょうか。

 いまの日本における最大の問題は、権力犯罪の発生、すなわち公権力が恣意的に濫用されたときにそれを裁くシステムが存在していないこと、そして権力の暴走を監視・批判するはずのメディアがその役割を放棄していま起きている出来事の本質・真相を伝えないことです。そして、いまの日本は、本当に民主主義国家なのか、また真の独立国家といえるのかがまさに問われているのです。

―引用終わり―

 

『小沢一郎完全無罪―「特高検察」が犯した7つの大罪』(講談社文庫)のまえがき(小沢問題に見る国家機能のメルトダウン)全文は次の機会に紹介したい。

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