「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―312

 日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇「日本一新の会」メルマガ活動に思うこと!

 

 驚いたことに、前回(311号)に関して、本会公開ブログに24時間で約3100のアクセスがあったと事務局から知らせてきた。思えば、平成22年6月26日に創刊号を発信して、間もなく6年になるが、単号のアクセス数では新記録とのこと。

 メルマガ発刊の直接の動機は、菅政権の不条理な政治展開に対する警鐘を鳴らすためであった。

 メルマガ創刊の中に次の一文がある。

「菅政権になった途端『国民の生活が第一』という真言は消えた。そして政策も政治手法も小泉―竹中時代を連想させ、歴史を逆流させる事態となった。政権交代を求めた国民の生活を漂流させないため民主党は徹底した理念と基本政策の議論が必要である」と。

 その『民主党』の名が消えたのが、先週の3月27日(日)。「民主党が維新の党を吸収して『民進党』になったのだから、民主党は生きている」と強弁する向きもあるが、世論から『民主党』の名を聞くもの嫌と拒絶反応を受けたことも事実だ。そんな背景もあってアクセス数が偶然新記録になったのかと思っても見たが、それだけでもないようだ。明治憲法以来続く「公定力」という名の官僚支配への問題提起が目新しいというか、そんなことも要因かと理解している。

 

「日本一新の会」のメルマガ活動は、悪性官僚支配と貪欲大資本の下僕となった民主党政権の批判からスタートした。その後安倍自公政権の「異次元性痴呆政治」に、言論の鉄槌を発信してきた。小沢陸山会事件もその深層部では、麻生政権や菅政権に続く野田政権でも「潜在的公定理論」が働いていたこともあり、メルマガの活動はきわめて活発な時期もあった。

 6年にわたる風雪の中で、一時は総会員約6000名強、維持会員・約600名という時期もあった。しかし時代の変化に適応できない私の能力不足もあって現況は厳しい数字が続いている。それでも私は有り難いと感謝している。メルマガ・日本一新の創刊前後、同様の活動をしていた任意団体・組織は大小合わせて数え切れないほどあった。しかし、現在ではほとんど消えたといっても過言ではない。

1000人をこえる総会員と、200名に少し足りない維持会員が存続していることは、私にとって奇跡的なこと。ただただ皆さんのご支援に感謝・感謝である。

 

 実は昨年の暮れに、拙宅にて「日本一新の会」の存続について、事務局と2人して相談をした。これまでの反省を踏まえて「平成28年度(2016年)中はこのまま続け、年内に将来のあり方を決めよう」となった。「何時までも私の駄文を読んでくれる人はいないだろう」とか「私も傘寿を迎え、事務局も後期高齢が目前だから、三途の川を渡る日も近いだろう」とか、例によって、〝世捨て人〟と〝嫌われ者〟の愚痴話を肴にである。

 年が明けて急遽沖縄を訪ねたり、故里土佐から請われた旅をして、その土地々々で一生懸命に生きている人々と接し、この歳になって物の見方が変わってきた。それは私のみならず、口を開けば「立憲主義を護れ」とか、「民主主義を定着させよう」とか、偉そうに喋っていることを反省すべきではないかということだ。

 

 それは人間にとって「立憲主義や民主主義」等の政治原理より、もっともっと大切なものがあるのではないか。それを忘れて自分のためにことばを弄ぶ政治家や、一見有識者の方に問題があるのではないかと思うようになった。人間の尊厳・生命や平等・公正さの大事さを知り、実践していくことに気づくべきだ。

 これからの「日本一新の会」の課題が、櫻の花の先におぼろげに見えてきた。仮に会員がひとりになっても、そしてまた、私や事務局が三途の川を渡った後にも、日本一新の会は存続させていきたいという思いが強い。

 

 

〇 デモクラTV「永田町風雲録」について

 

 4月2日(土)のデモクラTV『永田町風雲録』は、久しぶりに言いたいことが言えた。録画撮りの直前に、ジャーナリストの山岡淳一郞氏から「AERA誌で、共産党の志位委員長にインタビューするので、共産党の変化について話を聞いておきたい」との希望があり、山の上ホテルで会っていたせいか、デモクラTVでの暴言は少なかったようだ。

 

(ラストチャンス! 民進党)

 最初のテーマだが、司会の早野氏と鈴木哲夫氏も、結構冷たく語るので私は「温かく見守ろう」というと、2人とも驚いていた。

 但し、2点だけ指摘した。

 

1)岡田代表の語る「ラスト・チャンス」とはなにごとだ。民進党の私物化ではないか。岡田代表にとってはラストチャンスかも知れないが、支援者にとってはこれからの再スタートではないか。

 

2)岡田代表が記者会見で、過去、民主党を離党した人たちについて「1回の罪は許すが、再度は許さない」という趣旨の話をしていた。ヤクザの組織ではないだろう。これでは民主主義も立憲主義も語る資格なし。結社や言論の自由を何と心得ているか、というと、司会の早野氏が「自民党や新生党時代、岡田氏の〝政治的家庭教師〟は、小沢さんの指示で、平野さんだったじゃないか。貴方にも責任があるよ」と、まったく余計なことをいう。ことの序でだが、実はもう1人いた。民主党への政権交代直前の菅代表代行にも「政権運営のノウハウを教えろ!」と小沢代表に言われたが、これも大失敗だった。

 

 次に山尾志桜里氏の政調会長起用の話題になった。早野・鈴木両氏は『民進党』の桜花と高い評価。私はまったく知らない人物だから論評は控えた。そこで別の角度から問題を提起しておいた。

鋭い説法で安倍首相をタジタジさせることは、これまでの民主党国会議員には珍しい。難点は、言葉が腹式発声ではなく、検察官の法廷における発声だ。言霊力が少なくこれからの人間修行次第だと言っておいた。

 興味を引いたのは、ネット情報による素材「保育所落ちた。日本死ね!」を活用したこと。これまで、野党がネット情報で国会質問をして成功した試しはない。ネットの政治への連動性に我が国では問題があった。これを機会にネットを発信する人も、情報を受け取って活用する側も工夫すれば、悪い政治を改善することに役立つ可能性が出たと感じた。

 

(サミット・選挙・安倍戦略)

 

 今後の安倍首相の政治戦略をテーマにして、野党側はいかなる対応をすべきか。これが議論の中心であった。各論として「消費税増税先送り」「沖縄問題先送り」「安保法制先送り」「TPP動かず」などで意見を言い合った。

 私は「もっと本質的なことを何故議論しないか!」と活を入れ、最近の日本政治劣化の原因を指摘しておいた。

 要点は、

 

1)安倍自公政権は、明治憲法以来の官僚支配である「公定力理論」で国民を支配している。明治憲法の公定力理論を正当化するものに「神格化された天皇のため」というのがあった。明治憲法を文字通り読めばそうなる。現行憲法をどう読みかえても、行政権優位とは読めない。しかし、実際は明治憲法よりたちの悪い行政権優位の「公定力理論」が、拡大再生産されている。それを正当化している価値観は、多くの日本人の潜在意識にある。「対米従属症候群」と「対大資本依存症候群」だ。日本人が無意識に醸し出す「公定力従属シンドローム」の原因がそれだ。それを如何に治療するかにある。

 

2)この日本の風土病を治療するのは、まずは国会の役割だが、国会議員の中に重症者が多い。次に社会の木鐸たるマスコミだが、巨大マスコミの全部と言ってよいほど「公定力理論」のお世話で生存している状況なので、如何ともし難い。

 

3)憲法や政治学者など、有識者はどうだろうか。元来、東京帝国大学というところは「公定力理論」を日本人に定着させる役割をもっていた。それが、旧帝大の設立目的であった。新憲法になって消えたはずのものが姿を変えて生きているのは、東大という地霊のせいだろう。極論すれば、現代でも司法試験や国家公務員試験に合格して出世するためには「公定力理論」という背後霊に取り憑かれることが条件のようだ。

 

4)「集団的自衛権の解釈改憲」や「安保法制の強行成立」に対して、大多数の憲法や政治学者が「立憲主義を護れ」「民主主義を確立すべし」と、民衆とともに闘ったことは高く評価したい。思うに、それが「お題目化」したときに何が起きるか。選挙での票は期待できない。「立憲主義」や「民主主義」を適切に機能させるために、何を考え何をなすべきか。それはそれぞれの立場で、人間としての正しい生き方を学び実践することではないか。健康で生きるための社会を実現するためには「原始的アナーキズム」による、あらゆる権力を監視する力を、国民自身が持つことではなかろうか。

 

 さあ、「アンチ・公定力運動」を始めよう!。   (続く)

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