「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―314

 日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

「熊本大地震」が続発する中、デモクラTV『永田町風雲録』の公開収録が出雲市で行われた。予定されたテーマは「出雲の未来を語る! 竹下総理のふるさとで」とあったが、話題の中心は、「熊本大地震」となった。

 私の綽名は、事務局が命名した「野生の古狸」と思われているだろうが、実はもうひとつあり、これは公開していない。それは、「永田町のナマズ」で、命名者は宮沢喜一元首相である。内閣不信任案可決への恨みと心得ている。

 出雲報告は最後にして、実は日本政治の原点は出雲にありとの思いで、竹下政権末期の政治を分析した資料「出雲神話と現代政治」を用意した。これを事務局(大分県日田市)で作成したが、出雲への宅配と地震が重なり間に合わない事態となった。そこはさすがに出雲の神様だ。出雲在住の古参維持会員で、老舗旅館の大女将である石飛裕子さんの超能力を呼び覚まし、寸前で間に合わせていただいた。

 この資料は、平成元年2月7日の私の日記から要約したもので、原版は、竹下総理から「リクルート事件で混迷した政局に臨む姿勢について」意見を求められ執筆したものである。

 

〇 政権を担当される上で留意されたい問題

(心理的退行現象の発生)

 

 昨年(昭和63年)暮から始まった閣僚の辞任を契機に、竹下政権への不安感がただよい始め、政局に霧がかかったような状態になりました。率直にいって、「心理的退行現象」です。原因は、竹下総理を含め、側近や経世会といった政権を支えている集団に関係する人達の心理状態にあります。政権を担う人達の「無意識層」から「意識層」に流れるエネルギーが不調となっているから

です。論理や数字によってつくられる「意識」には限度があり、形だけのものをつくっても国民の魂にはひびきません。政治の真髄は、民族とか国民の「集団無意識」を捉えて活用していくことです。政治家の指導力・重み・言霊の力・信頼感等々というものは「意識」だけでは限度があります。無意識から流れるエネルギーによってつくられ、補充されるものです。

 昨年の税制改革では、竹下総理始め、政権そのものに、個人的にも集団的にも無意識から意識層に流れるエネルギーにものすごいものがありました。懸案の「消費税制度」が成立したとたん、流れがおかしくなりました。

 

 失礼ながら正月以来、竹下総理の「ふるさと創生論」や「政治改革論」についての提言は、理論としては正当ですが、国民の魂にどれだけ入りこんでいるか疑問です。国民の大勢は、公共事業のバラマキとか、リクルート問題から関心をそらせるものという程度にしか理解していません。政権に対する不安感はそこから出ております。

 このことを国民の無知とか、レベルの低さのせいだと考えてはいけません。課題を提起する側の問題と捉え、反省する必要があります。原因の根本は竹下総理ご自身の「無意識層」から「意識層」へのエネルギーの流れの不調にあると思います。竹下総理ご自身の「無意識層」から「意識層」への流れが活発となり、気力を充実させて国政にあたられていけば国会運営も竹下総理のペースで展開できるものと思います。

 

(「無意識」を充実させる方策)

 

「無意識」は、自分の意識に関係なくつくられるものですから、人知の及ばないものです。祖先から受け継いだ霊性とか、生れ育った土地の風土、地霊・政治的同志や選挙支援者の熱意や想念等々といったものからつくられます。「意識側」に限界を承知した謙虚な姿勢があれば、それが入口となって「無意識」に溜ったエネルギーが流れ込む構造になっています。

 日本人は正月と盆に、都会から故郷に民族移動のような行動をします。これを単純に「故郷恋し」の心情と片付けてはなりません。深層心理学的に分析しますと、日頃の競争社会で非人間的に働いている人たちが、年に2度、正月と盆、いずれも祖霊が帰る行事に帰省し、先祖の墓参りをして、生れ育った風土=地霊と魂で語り、言葉にならない精神的ストレスを浄化し、新しい活力を回復してくるのです。

 人間には、自分が気がつかないままで、必ず守り育て、励ましてくれるものがあります。親とか仲間など気がつくものならわかりますが、先祖とか、故郷の海山が守ってくれることを、近代人には理解できなくなっています。実は、この故郷の自然といったものが、人間の無意識に与える影響が大事なのです。竹下総理には、昭和天皇の「大喪の礼」が終ったところでぜひ出雲大社参拝と先祖の墓参、故郷の山川の霊と心理的に交流してくることを、お推めします。それが竹下総理の「無意識」をパワーアップする唯一の方法だと思います。出雲大社・故郷の自然や先祖の霊魂は必ず何かを教示してくれるでしょう。

 

(政権を担当している真の意味は何か)

 

 竹下総理が政権に就かれた真の意味を深層心理学的に分析してみよう。まず、竹下総理を何かのシンボルで表わすとすれば、私は過去の政治的功績からいえば『亀』が適切だと思います。世界の神話で『亀』について共通しているイメージは、大きな対立や混乱を安定させる役割です。そういえば、佐藤政権の幕引き後、田中政権の幕引きの後、昨年から始まった中曽根政権の後始末としてのリクルート問題の処理などで大変なご苦労をされています。神話に出る『亀』の役割に似ていると思いませんか。

 何より興味がありますのが、出雲大社の紋が「亀甲紋」であることです。大国主命のイメージは古代から「亀」であったといわれています。「無意識」は文字や論理になりません。神話とか夢のイメージで分析して、その意味などを理解できるのです。

 大国主命が、まず、国津神として日本の国土を調整し、それを天津神に国譲りしていく神話は有名です。イメージとして「亀→大国主命→竹下総理」は共通した意味があります。「無意識」の世界では既に竹下総理の歴史的使命は明確になっています。

 

(出雲の神々から発信されていること!)

 

 現在の日本は、豊かさとは表面だけで、人心は驕り、政治に対する不信は増大するばかりです。見ようによっては「乳海撹拌」(インド神話で世界の崩壊状態)ようなものです。これを安定させたのが「亀」でした。立派な国づくりをし、21世紀の国民に譲ることが現在の政治の課題です。竹下政権の役割は、その先達として、土台づくりをすることにあります。「政治改革」も「ふるさと創生」もそういう歴史的必然性の中で提起されたものです。それが政権を担った真の意味ですから、「無意識」から「意識」へのエネルギーの流れを再編できるのではないでしょうか。

                        (以下略)

 

(その後の動き)

 

 竹下政権は、リクルート事件をめぐって中曽根元首相から激しい権力闘争を仕掛けられる。竹下首相は帰省し出雲大社を参拝することができなかった。平成元年4月24日、竹下総理は記者会見し「総予算の成立を果たし政治責任を取って退陣する」と表明した。総予算の成立後、竹下総理は総辞職に当たって、自民党の両院議員総会で『政治改革大綱』の実現を強く要請した。大国主命のイメージと重なることだ。

 この政治改革大綱は自民党政治改革委員会(会長・後藤田正晴)がまとめたもので、竹下総理がその実現に拘ったのは、前述した、2月7日の私のレポートの影響によるものである。

 この『政治改革大綱』の実現のため私は平成4年に竹下元総理の支援で参議院議員となる。細川政権と小渕政権で一部実現する。しかし、21世紀に必要な次世代の国譲りの改革は未完成である。

昨今の世界の政治や経済は竹下元総理が構想した国譲りのレベルを超え、資本主義の崩壊を目前にするようになった。縄文時代から、弥生時代への変化のレベルとなろう。出雲の古代史に学ぶ必要がある。                     

(了)

(出雲報告)

 

 出雲の空からのロケーションはすばらしく、〝神々の気持ち〟になった。空港に「降臨」してがっかりした。「縁むすび空港」という名だ。出雲神話が封印された日本の古代史の悲劇だ。ここは国譲りの場だ。それは古代文明移行のこと。共生の「縄文」に変え、欲望を開放させた「弥生」へと。我欲の末路は原発資本主義となり、人間の滅亡が目前だ。解決の鍵は出雲神話にある。

 熊本大地震はそれを予知させる気がする。これまで何度も訴えてきたが、現代は異常気象の時代を超え、「天変地異の時代」だ。この認識が、政治家だけではなく支配層に皆無であることが被害を増大させている。

 最後に、今回の出雲への旅は政治改革をめぐって決別した竹下元総理への鎮魂の旅でもあった。その機会をつくってくれた、(株)アリオン代表取締役・池田斉夫妻に感謝します。

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