「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―330

日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇小沢代表との談笑の結論は、

「まだまだ政界の俗事から成仏できないなぁ」!

 

 8月3日(水)、久しぶりに小沢代表と談笑した。振り返れば、6月19日、参議院選挙での青木愛候補の総決起大会だった。 私が「この選挙は小沢一郎再生の選挙だ。それは青木候補が比例区で当選するかどうかの一点にかかっている」と過激に発言し、他の生活の党候補者から厳しい批判を受けて以来だった。小沢代表が千葉県の成果に興味を持っていたので、西欧式の理屈ではない日本人の心を刺激することをやったことを説明した。

 

「東葛地区中心の街頭活動で、小沢は平安に民衆のため日本改革をやろうとした平将門の生まれ変わりだ。青木愛候補は徳川家康の側室で民衆の福寿という妙見信仰を家康に教えた〝お万の方〟の生まれ変わりだ。将門は柏市の小沢の母方につながり、お万は南房総が出自だ。この話を参考に柏市の布施弁天で早朝に青木候補を撮影し投票日の3日前にネットで放映した。すぐに『青木愛が(妙見)菩薩にみえた』との反応があった。理屈だけの憲法9条の票は限られていますよ」

 この話をきっかけに野党協力の話題となる。小沢代表の悩みは「民進党の代表選を注目しているが、選挙協力の意味を理解しない連中がいて・」とのこと。「衆議院の選挙区は全部が〝一人区〟だという制度の現実を理解せず、形式的な政権構想とか基本政策とかヘボ学者の議論をする政党は解党した方が国民のためだ」というと「そういう過激なことをいうので、あんたは嫌われるんだ」と釘を刺してくる。

 

「ところで、自衛隊のことで共産党は固いでしょう」と問うと、「真面目な議論はよいが柔軟性が欲しい」と言いたいことがあるようだ。そこで柄谷行人の『憲法の無意識』論を紹介。憲法第1条の「象徴天皇制」と第9条の「戦争放棄」は、徳川体制の中で先行形態としてつくられたもの。日本人の無意識の中に生きている。「野党協力の理論の見直しで、日本人の無意識を覚醒させるべきだ」で意見が一致し、まだまだ政界の俗事から成仏できないなぁ」という結論となった。

 

〇 私の「共産党物語」 15

(昭和60年代の共産党の国会活動)

 

 中曽根首相は昭和57年11月の就任し、年明けに訪米。レーガン大統領にソ連の侵略に対して「日本を不沈空母とする」など、タカ派発言を繰り返し、靖国神社の公式参拝などで国民の批判を受ける。昭和60年は2月27日の田中元首相の脳梗塞による再起不能から政局は大変化する。田中支配から脱した中曽根政権は、憲法の民主政治を無視した暴挙を続けていく。昭和61年7月6日、衆議院議員の定数是正による「死んだふり解散」を強行。参議院選挙と同日という野党にとって厳しい選挙となる。自民党は衆参両院で大勝し与野党伯仲を脱した。社会党と民社党が惨敗し公明党が微減、共産党は前回と同じ27議席を維持した。これは中曽根政権の反動政治性を、共産党が強く追求したことによろう。

 

 中曽根首相は、憲法上疑義のある同日選挙の大勝で、総裁任期を延期し、政権を続ける。調子に乗った中曽根首相は、総選挙で「やらない」と公言した「売上税」を導入すると断言して、翌62年に国会に強行提出する。野党だけではなく自民党内からも抵抗があり、竹下幹事長の意向で、原衆議院議長が、税制改革を各党協議で行うことを条件に、事実上廃案とする調停で収拾した。ところがこの議長調停案に共産党が反対した。その後発足した、「税制改革協議会」に共産党の参加を各党が了承せず共産党は孤立する。この協議会は「消費税導入」という名の税制改革に繋がるため、共産党は議長調停に反対したまではよかったが、その後の税制改革での各党協議の座敷からは外れるという問題を残した。

 

「売上税法案」の廃案で、中曽根首相は総裁・総理の任期再延長の野望が潰れ、昭和62年10月に竹下幹事長を後任総裁に指名して退陣する。竹下内閣は11月16日に発足し、大平・中曽根両内閣が失敗した税制改革、即ち「消費税導入」に政治生命を賭けることになる。

 竹下首相は消費税導入にあたって、自ら懸念や問題点を指摘し、議論をリードして反発を鎮め社会党と共産党の猛烈な反対を抑え、公明党と民社党の協力で関係法案を成立させた。この審議の状況について、石川真澄元朝日新聞編集委員(故)は『戦後政治史』(岩波新書)で、「国会運営技術の粋を尽くした」と誉め殺しをしているが、衆議院事務局で国会運営事務の責任者であった私としては、皮肉を指摘された思いである。

 この消費税導入は、戦後の税制改革で最大の抜本改革であった。その後の行財政に大きな影響を与えた。同時に、これまでの社公民体制が崩れ、「自公民」路線が明らかになった。共産党は自民党政権との談合ワイロ政治の尻尾を残す「社会党」とも強調できず、正義の孤立を続けるなか、いろいろな問題で苦悩する。

 

(昭和天皇の危篤状況への対応)

 

 昭和63年7月に消費税国会が召集される直前に、リクルート事件が発覚し、消費税関連法案の審議入りが難航する9月26日の深夜、天皇陛下の容体が急変する。翌27日「天皇崩御」を前提に、国会行事の準備が始まる。各党派から問合せが続き、病状が落ち着く9月30日頃までてんてこ舞いとなる。9月28日午後8時頃、帰宅しようとするところに共産党の寺前巌国対委員長が訪ねてくる。相談したいことがあるという。

 

 寺前国対委員長といえば、選挙区が京都2区で前尾元議長との競争相手であった。議長秘書時代からよく知っていて、何回か海外旅行にも同行して親しい仲であった。話は「党内で議論がまとまらんが、地方自治体で陛下のご病気快治のため記帳をやっているが、これはおかしい。国会で問題にしたいがどの委員会でどういう理屈でやれば適当か意見を聞きたい」とのこと。

 

「それは良い話を聴いた。国会の議員面会所にも記帳所をつくるよう、事務局から議運理事会に提案するようにしましょうか」と答えると、寺前国対委員長は「君にはかなわん。共産党が自治体の記帳所にいちゃもんをつけると〝やぶ蛇〟になるということだな。ありがとう」と退室した。 実は寺前氏と私はこんな話仲間だった。

 

(リクルート事件に事務局幹部が関わったとの『赤旗』情報の顛末)

 

『リクルート事件』といえば、消費税国会でリクルート社関係の上場直前の「株」を、値上がり確実という中で、政治家や関係者に提供されていたことが判明した事件である。税制改革と直結するため、ワイロ性の真相究明を巡って大紛糾した。関係する政治家が自民党の首脳をはじめ、社会・公明・民社の野党に至っていたため、本気の追及は共産党のみであった。

 クライマックスはリクルート社の江副会長の国会証人喚問で、昭和63年12月6日午後3時過ぎ、赤旗のI記者から衆議院事務局の池田委員部長にかかってきた電話で事務局は大騒ぎとなる。要件は江副証人の衆参両院での証言は、事務局の池田委員部長と木村議事部長がアドバイスしており、証人が不利にならないような文書を「赤旗」が入手しており、記事にしたいので本人に確認したいとのこと。

 

 この種の問題は委員部副部長の私の仕事。早速、共産党の東中議運理事と会って「両部長は自己保身主義者で、お日様が西から出ても絶対あり得ない」というと「調べてみよう」となった。翌7日に東中議運理事から説明がある。「赤旗編集委員が持っている文書はリクルート社の内部告発といわれ、池田・木村両氏の名前があり、江副証人への知恵やアドバイスとなっている。赤旗側は自信を持っており、両部長が取材に応じなくても記事にするようだ」

 私から「内部告発なら私の名があるはずだ。私がリクルート社の小野秘書室長からの問合せに対応した。江副証人が同伴するのは、弁護士がよいか、医者が良いかとか、証言する姿勢などなどだった。衆議院での証言当日、私が江副氏の控え室に事務担当責任者として挨拶に行くと緊張していた顔が一瞬ゆるんだと感じた。私の対応は、証人喚問に対し事務局としての必要な説明であった。それに尾ひれがつけば告発の話になろう。赤旗の話のまま報道するなら、事務局として司法に告発する方針だ」

 

 東中議運理事は「共産党は事務局にも、平野さんにも気を遣ってもらって感謝している。赤旗が書くときには必ず東中に相談することになっているので・・・・・」となった。その後、報道はされなかったが、真相はリクルート社の内部告発という名目で、衆議院事務局の人事に不満を持つ者からの内部告発であった。

                          (続く)

 

◇8月8日(月)に、天皇陛下は「生前退位」のご意向のおことばを、テレビで表明されましたがこの問題について、8月19日(金)発売の〝週刊ポスト〟の座談会で意見を述べておきました。

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