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「日本一新運動」の原点―344

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日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 トランプ大統領の出現に思う!

 

 急遽、12月中に刊行することになった本の題名が『野党協力の深層』と決まり、サブタイトルが「共産党の大転換、自由党の再起動」となった。内容は第1部が「小沢一郎が語る日本改革、政権交代への戦略を語る」で、小沢さんと私の対談である。

 第2部は「戦後共産党はいかに大転換に至ったのか」で、メルマガに連載した「私の共産党物語」を整理して、再構成したものである。

 本書の校正中には米国大統領選挙で暴言と異端ですっかり有名になったドナルド・トランプ氏が当選した。世界中の大多数の人々は、笑劇ならぬ衝撃をうけた。しかし、私たちは驚いているばかりではならない。この現象を歴史論として、どのように位置づけるべきか、論議が必要と思う。

 本論に入る前にひと言。実はあらゆる報道に反して私の手元に届いていた情報は〝トランプ優勢〟であったが、にわかに信じるには至っていなかった。そんなこともあり速すぎるかも知れないが感想を述べておきたい。

 

 私には、この大統領選挙で見えてきた米国の社会構造に興味がある。次の4つの政治主張に分断されていることがわかった。1)共和党主流の中道右派、2)ヒラリー・クリントンに代表される中道左派、3)ドナルド・トランプに代表される「米国ファースト」の排外過激右派、4)バニー・サンダースに代表される社民的左派である。この4つの政治勢力が、党派を超え混在して既成政治への批判を集約することで、ロシアン・ルーレットのようにトランプ大統領が誕生した。

 これを米国民主主義の危機とする見方と、これが民主主義だとする両論があるが、今すぐに結論を急ぐことはない。確実に言えることは、米国だけではなく、世界中の資本主義が危機にあるということだ。これを理解しない政治家や有識者が、日本には賽の河原の石のようにいることに問題がある。もしかして異端児トランプ氏が人類の歴史を塗り替える中心人物のなる可能性を予感する。逸早く届いていた〝トランプ優勢〟の情報はその予兆だったのか、それは歴史の神々の悪戯といえるかも知れない。

 

 それらは、搾取を強化拡大させる資本主義が人々の「いのち」を犠牲とする戦争の世界か、それとも人類が希求してきた平等で民主主義による世界システムの創造か、私は両方の可能性を感じる。その選択はトランプ次期大統領がするのではない。トランプ大統領が繰り広げる言動を人類がどう対処し、総括していくかによって決まるだろう。確実に言えることは、その鍵を日本が持っていると思う。日本人が持つ「いのちと暮らしを守る」という、縄文から続く伝統文化(DNA)を、世界にどう拡げるかにある。

 憲法9条を葬り「新軍事資本主義」の旗手たらんとする安倍首相が11月17日にはトランプ次期大統領と会談する予定のようだ。話の内容が人類の悲劇への道とならないように祈るのみである。今、日本にとって最大の課題は次期総選挙で野党協力を成功させ、政権交代を早急に実現させることである。今回の米国大統領選挙の結果は、日本で政権交代を望む天命の意志であると考えてはどうか。

 

(安倍政治はどうなるか)

 

 国家の基本課題である「衆議院定数是正」や天皇陛下の「生前退位」を無視して、党利党略の一月解散はトランプ氏の大統領当選でまずは不可能となったといえる。また、TPP協定はトランプ次期大統領の最大の公約で「撤回する」と明言しており公約が変わることはないだろう。トランプ氏の当選が決まった直後に、TPP協定を衆議院で強行採決する安倍政権の政治感覚が理解できない。

 TPP協定の強行採決で、地球温暖化対策の決定打「パリ協定」の批准承認を後まわしとしたため、環境問題について安倍政権は国際批判を受けている。アベノミクスの頓挫・崩壊といい、安倍政権の命運は尽き果てた。しかし、歴史に倣えば末期政権とは凶暴化するものだ。野党協力の成果による日本の政権交代が成功することに、すべてを懸けるべきである。

 

〇 私の「共産党物語」 29

(上田耕一郎・吉岡吉典・平野貞夫でつくった『ダバダ焼酎を飲む会』)

 

 「上耕さん」は、平成10年7月に参議院議員四期目で、周囲の反対を押し切って国会議員としての活動に終止符を打つ。私が奇跡的に2期目の当選を得た直後だった。議員官舎の玄関でばったり吉岡さんと会う。珍しく機嫌が悪い。「僕が先に辞めるとあれほど言っておいたのに、上耕が先に辞めてしまった。また話し相手がひとりいなくなった」とぼやく。

「私も気になっていましたが、秋になったら上耕さんのご苦労会をやりましょう。吉岡先生から声をかけてください。四ッ谷の荒木町に『四万十』という小さな居酒屋があって、四万十川の山奥で造っている〝ダバダ焼酎〟という栗の酒があるんですよ。上耕さんや私と同じ故里出身者がやっている飲み屋です」吉岡さんは喜んでくれて暑さが和らいだ9月中旬、3人は『四万十』に顔を揃えた。度数の高い酒を好む上耕さんはすっかり喜び、上耕さんの提案で『ダバダ焼酎を飲む会』をつくることになる。最初は年に2回くらい集まっていたが、吉岡さんと私が参議院議員を任期満了となって引退した翌年の平成17年からは、季節が変わるたびに集った。3人がしこたま飲んでの話は、放言に継ぐ暴言で、関係者が聞けば「名誉毀損」で訴えられたと思う。

 文明論、哲学思想も青年のような議論をした。「上耕は日本のスースロフだった(ソ連時代の秀でた政治経済ブレーン)」というと、吉岡さんは「それは煽てすぎだ」と抑える。本人はしきりに共産党に対する誤解と偏見が、戦後50年かけてようやくなくなったと語り、「7回くらい訪ソしてケンカを売ってきた」と、上耕―スースロフ論を否定した。これからの活動について「早く民主連合政府をつくらないと、日本はダメになる。日本中を演説して歩きたい」と熱を込めて話していた。当然「どんな民主連合政府か?」と私は迫る。すると真顔になって私を説教する。

 

(「共創協定」の理念を活かすことが必要だ。「創価学会をみだりに批判するな)

 

 平成17年6月に講談社から『公明党・創価学会と日本』『公明党・創価学会の真実』を同時に刊行した。この異常な刊行理由は、日本で議会民主政治を定着させるため衆議院事務局在籍以来、参議院議員時代の前半まで、「公明党と創価学会」の相談に協力してきた。一時的には成功したが、自民党の政治暴力に脅された「公明党と創価学会」は国民を裏切りイラクへの自衛隊の派兵や、新自由主義政策による福祉政策の縮小に協力しているとの観点から、私が体験した公明党と創価学会の実態を暴露したのだ。

 公明党代表(当時)の神崎武法氏が、私を「名誉毀損」で刑事告発したので問題が拡がった。丁度、私は全国スケールで講演活動をやっていた合間に『ダバダ焼酎を飲む会』が開かれ上耕さんは、自分がまとめ役をやった『共創協定』の話から語り始めた。

「昭和49年の暮れにまとまった『共創協定』の要旨は、永久に民衆の立場で、社会的不公平を除き、福祉の向上、核兵器の全廃、世界の恒久平和、新しいファシズムの危機を防ぎ、政治活動の自由を侵すファシズムの攻撃に断固反対して守りあおう、という共通の理念が一致したのもだった」。

 協定が結ばれた経過については、小説家の松本清張の仲介であったとし、上耕さんの友人・西武の堤清二氏が根回し役で、共産党の窓口は上耕さん、創価学会の窓口は総務役の野崎勳氏だったと懐かしそうに語り、宮本顕治共産党委員長と池田大作創価学会会長が協定書に調印したときの感動を語ってくれた。

「日本を支えているのは民衆であることを忘れないで欲しい。日本で本当の改革を成功させるためには、民衆が目覚めて一つにならないといけない。創価学会員にはまじめな人も多い。健全な宗教団体になってもらうことが大事だ。公明党はともかく創価学会を激しく攻撃するのはやめろ。少なくとも、罵るようなことはするな」

 その後、『ダバダ焼酎を飲む会』のたびにこの説教を受けた。平成20年10月30日、上耕さんは次の世界に旅立ちこの説教が私への遺言となった。              

(続く)

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