「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―347

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日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

 4月27日、メルマガ・日本315号から始めた『私の共産党物語』は、32回目の本号で終わる。この連載は、9月になって吹き始めた衆議院の解散風に対応するために年内に出版することになった『野党協力の深層』に活用させてもらった。

 同書の第2部「いかに共産党は大転換に至ったのか」に内容や編成を整理して収録した。なお第1部は「自由党の再起動と政権交代への戦略」と題して、小沢自由党代表と私で対談している。12月16日発売が決まり、予定通り年内刊行できることをご協力頂いた方々に感謝する。

 

〇 私の「共産党物語」 32

(「高知勝手連決起大会」に参加して)

 平成27年9月19日の志位共産党委員長の「歴史的決断」が、民主党内の事情で年内に5野党合意ができない事情になった。12月20日、四万十市(旧中村市)在住の山本裕子さんから電話があった。共産党高知県委員会の大西正裕氏の紹介とのこと。

「私は共産党員ではありません。四万十市の一条神社の近くでスナックをやっていて大西さんはお客さんです。来年の参議院選挙では、どうしても野党に勝ってもらわないと、高知県に住む人たちの生活はメチャクチャになります。野党間の話し合いを待てません。高知県勝手連を発足させて活動を始めたいと、大西さんに相談したら、平野さんに話せといわれました。年明けに勝手連の決起大会を四万十市でやりたいと仲間で話し合っています。メンバーは党派を超えた勝手連です。会費制でやりますので何人集まるかわかりません。交通費や講演料は足りないと思いますが協力してくれませんか」


 もちろん快諾して打合せの結果、年明けの2月27日(土)に四万十市公民館で「高知勝手連決起大会」を開くことになった。私の講演テーマは『今、この時代をどう考えるか―そして選挙のこと』という、中々に考えた演題をもらった。驚いたことに、300人をこえる旧幡多郡地域の市民が押しかけてきた。愛媛県からわざわざ五人参加していた。

 何しろ、旧幡多郡といえば自由民権・国会開設運動の発祥地で、幸徳秋水の故里だ。自民・公明・民主・社民・共産・生活の与野党の呉越同舟の決起大会で、私にとってはそれぞれに懐かしい顔ぶれだった。12年ぶりの故里での私の話を歓迎してくれた。お陰で交通費だけでなく、それなりの講演料までいただいた。

 

 私の話の中心は、『幡多地域の人々の近代での功績をどう考えるか』であった。明治初期、幡多地域の民衆が、立憲主義確立のため活躍した「勝手連」の話をした。国会開設の請願運動で全国から12万人の署名を集めたが、半分の6万人の署名はこの幡多地域の民衆からであったと話したところ、会場はどよめいていた。

 次いで『憲法9条の根本をどう考えるか』で、「9条」制定時の国内の様子や国際政治を説明して、これまで憲法学者が論じていない話をした。第1次、第2次世界大戦で約3千万人をこえる犠牲者を出しており「生命の尊厳を第一」とする日本人の霊性が、「戦争放棄」を理念としてDNAに持っており、これを捨てると日本は滅びる、と訴えた。

 さらに、『そして選挙のこと』については、岩手県知事選挙で野党共闘が成功した経過を説明し、国政選挙での野党協力が進んでいない理由に、民主党内にある「共産党と小沢アレルギー」を、どう解消するかが課題だと解説した。地元高知の問題として「伊方原発の再稼働」が間近になっていることで、1日1千万トンの冷却温水を排出し、海洋のプランクトンを死滅させる問題を説明した。沿岸漁業者の生活がどうなるかと警告したところ、参加者の共感を得た。

 

 翌28日の早朝、四万十市から勝手連有志の運転する自動車で高知市に向かった。車中の約2時間、原発問題で盛り上がった。私が衆議院科学技術委員会担当課長をやっていた1980年頃が「原発神話時代」だったといったところ驚いた様子で、原子力村の実情を説明、セシウムやプルトニウムを無害化できる技術があるのに研究が放置されていること、電力会社の経営やそれに依存する「原発資本主義」を如何に改革するかを説明したところ喜んでくれた。

 高知市では昭和30年時代を思わせるレトロな喫茶店の個室で、高知勝手連有志15名と自由討議で懇談した。話題は安倍政権の戦前軍事国家回帰への政治が、地域に暮らす民衆の生活と生存の危機となっていること等、中には私を直撃する発言もあった。

 宿毛市出身で共産党員と名乗る人物から、「戦後高知からいろんな国会議員が出たが、一番嫌いで悪人だと思っていた政治家は平野貞夫だった。国連のPKO訓練センターの名目で沖縄米軍基地を宿毛の近くに移設するとか、小選挙区制を導入して共産党を弾圧したからだ。しかし、昨年あたりから考えが変わった。沖縄米軍基地の本土移設の考え方も必要と思う。小選挙区制だから、国民の意志で政権交代できるんだと、平野さんの発想を理解できるようになった」。共産党も根っ子から変わってきた発言だ。私もシャッポを脱がざるを得なかった。

 

 帰りの高知龍馬空港から、共産党高知県委員会の大西正裕氏に「誉め殺しにあったよ」と、宿毛市出身の共産党員の話を電話で伝えたところ、「高知では共産党の中に、そういう意見が拡がっていますよ。小沢一郎さんへの期待ですよ」とのこと。大西氏は、曾祖父が大西正幹という戦前の政友会の大物、大叔父が大西正男という戦後活躍した自民党良識派の家系だ。土佐人は、共産党も自民党も政党の呪縛を超えた発想をしている。

 2泊3日の高知勝手連との交流は、歴史を探りながら将来を考える大事な旅であった。帰宅して間もなく大西氏から四万十源流でつくった名物焼酎『ダバダ火振』が二升も届いた。上田耕一郎氏と私が、四ッ谷荒木町の居酒屋『四万十』で、〝ダバダ火振〟を飲みながら、新しい政治の流れをつくろうと語り合っていたことを思い出した。

 上田氏は、共産党の変化を泉下で喜んでいるだろう。  (完)

 

〇来年の流行語大賞は『角ってる』だ!

 12月3日(土)、本年最後のデモクラTVの収録があった。テーマは山ほどあったが、私に集中したのが「野党協力は成功するか」であった。売れっ子ジャーナリストの鈴木哲夫氏が「クリスマス・トランプ解散、1月3日公示の情報で永田町は大騒ぎになる」と予言したことが引き金となった。

「12月16日には『野党協力の深層』が出版される。そこには「小沢一郎が日本改革、政権交代への戦略を語っている。そして私が、共産党の大転換を国会裏面史として書いた。丁度良いタイミングだ。今年の流行語大賞は、〝神ってる〟になった。野党の協力で政権交代は必ずできる。〝神ってる〟にあやかれば・・・・」と私が調子に乗って放言。真面目で場の空気にいささか疎い司会の早野透氏が、「選挙区調整も協議には入れず、基本政策はともかく、政権交代の理念を共有するものぐらいはなければ」と、丸山真男の弟子を自認するだけあって、正論をいう。

 そこで私が、11月28日の自由党神奈川県連結成大会で語った内容を紹介した。

「自由党の再起動で発表された綱領の出だしは〝政治は生活である〟から始まる。どこかで聞いたことがあると思い出したのは、田中角栄さんが、新憲法で始めて衆議院議員となって本会議での第一声だった。「政治は生活だ。国民に仕事を用意し、衣食住を向上させず、何が民主主義か」と、何度も絶叫していた。角さんは自民党幹事長時代、朝日新聞でフランスのルモンド紙のギラン氏と対談し、「日本は憲法9条を改正すべきでない。国際紛争には国連の警察機構などで協力すべきだ」と語っている。また、政権公約の『日本列島改造論』の「むすび」で〝日本を軍事大国にしてはならない。公害をなくし、大都市の過密と農村の過疎、農業の行き詰まり、世代間の断絶をなくするために、総力をあげて国内の改革をすべきだ〟と述べている。この発想が保守本流の政治だ。現在なら共産党も理解するはずだ。野党協力はこれで勝利できる」

 これに早野・鈴木氏が反応したのが、「神ってる」ではなく、「角ってる」ことになるよ、ということで、来年の流行語大賞を狙うことになった。                 

(了)

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