「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―371

日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 時局妙観

 

 5月22日(月)、仙台市で開かれた「佐高信政治塾」で話をしてきた。久しぶりの東北路なので、盛岡市まで足を延ばして、達増拓也岩手県知事と歓談してきた。

 日本一新運動で、メルマガのスタートが平成22年6月17日、活動の企画で助言をいただき、執筆を依頼したりと事実上の相談役である。そしてまた、現職知事として貴重な「維持会員」としても支援をいただいている。達増知事との話の主題は「小沢一郎の政治理念と政策を日本の危機にどう生かすか」が中心であった。現時点で内容を明かせないことをお許し願いたい。お互いに生命を懸けて「日本を一新しよう」ということだった。

会談を終えた後、仙台市シルバーセンターで『野党共闘と小沢一郎』という与えられたテーマを話してきた。要旨は以下のとおり。

 

〇 野党共闘と小沢一郎(挨拶に代えて)

 

 私の故郷、四国西南地域は仙台の「伊達文化」が生き残っている所です。関ヶ原で勝利した徳川家康が最も恐れたのは仙台の伊達政宗でした。家康は正宗対策のため長男の「秀宗」を四国の果て「宇和島藩主」にします。正宗は息子のために最も信頼する山家清兵衛(やんべせいべい)を家老につけます。家老の精兵衛は、領民に善政を施しますが、反対派の讒言で非業の最期を遂げます。

 精兵衛の死後も藩主と領民を守護する不思議なできごとが何度も起こり、藩主は冤罪を晴らし霊を和ませようと「和霊神社」を建立します。伊達文化といえば「妙見・星信仰」です。この和霊神社は民衆の守護神として四国はじめ西日本各地に建立され坂本龍馬の4代前の家長・坂本八郎兵衛は和霊神社を屋敷神として分祀し、妙見信仰を広めます。龍馬は脱藩の前日、坂本家が水谷山に建て替えた和霊神社に参拝し、水杯で民衆のために生きることを誓ったと言われています。

 四国では宇和島を中心に対岸を九州とする八幡浜・宿毛・土佐清水・四万十という地域が、宇和島伊達文化地域で農業や漁業の経済、方言や習慣が共通しています。幕末、山内容堂が維新改革に功績したと言われていますが、真実は宇和島藩主・伊達宗城の知識と才覚で動いていたのです。この地域で自由民権や議会開設運動が始まりますが、「民衆の救済」という伊達妙見信仰の影響を私は感じます。

 実は、仙台出身の菅原文太さんから私に、平成26年の夏「東北の党をつくりたいので小沢一郎と会わせろ」との話があり、会談の結果、政治団体ではなく啓蒙活動の組織としてつくることになりました。東北六県を連邦制とし、経済的独立体制をつくると、中央国家からの収奪を改善できるといった構想を私が作成中に、文太さんが急逝しました。

 丁度その時期、安倍首相は「理由なき衆議院解散」を断行します。小沢「生活の党」の東北ブロック比例区で立候補予定者が公示日直前に辞退したため私が代わりに立候補となりました。79才の立候補で笑われましたが、文太さんの「仁義道」を行ったわけで「土佐を脱藩して東北の発展に尽くす」と、宮城県では仙台駅前で街頭演説を1回だけやり、2万票を頂きました。私にも伊達藩のDNAが入っているのだと、つくづく思いました。

 

(野党協力の始まり)


 平成元年8月に自民党は海部政権を樹立させ、幹事長に小沢一郎が就任します。私は昭和60年頃から友人としてさまざまな相談を受けていましたが、彼は「自民党を改革しなければ日本は潰れる」という論で政治改革に臨みますが失敗を続け、経世会(竹下派)を出て、平成5年6月に宮沢内閣不信任案に賛成して解散となります。それでも自民党を離党する意思はありませんでした。

新生党をつくったときも、内閣不信任案に反対した武村氏などが「新党さきがけ」をつくり離党したからです。その後も「健全な保守政党」による中道政治を目標にしていました。

 革新政党との協力で自民党政権を交代させて日本に健全な議会民主政治を確立しようと考え始めたのは平成12年4月の森喜朗自公保連立政権の成立からです。理由は、森政権は自民党派閥のマフィアたちが、党内民主主義だけではなく、憲法違反までしました。私はこれを「談合クーデター」と発言し、懲罰動議が出されました。こんなことでは、自民党の劣化というより性悪は完治できないと、当時の小沢自由党党首が決断し、民主党と社民党に野党協力で森政権を打倒しようと呼びかけたのです。

 そのため小沢さんが私に指示したのは、政権交代するため最小限必要なことは「土井たか子社民党委員長と共有できる憲法観をつくることだ」とのことでした。そこで自由党で『新しい憲法をつくる基本方針』を策定しながら定期的に小沢党首と土井委員長の懇談をすることになります。そこに、嫌がる私を同席させさまざまな議論をしました。私が衆議院事務局で前尾議長秘書を務めている時期に衆議院議員になった土井さんは憲法学者として売出し中で特に国会運営上の憲法問題に厳しく私が議論の相手でした。

 何時も「前尾議長の憲法観は健全だが、平野さんが不健全だから困るのよ」と、悪役の私がいじめにあいました。これを知っている小沢さんは土井さんが「平野さん、今日は九条の話はしないわよ」と文句をいう中、ひとりでワインを楽しんでいました。

 湾岸紛争の時期「自衛隊別組織でのPKO参加」なら協力すると土井(社会党)委員長のメモを私に届けて、小沢(自民党)幹事長の指示する合意文書に入れろ、なんてことがあった話をして、憲法観の共有に努力しました。

 森政権は野党が打倒するまでもなく自民党内で「これはあかん」と辞めさせ、常会開会中の平成13年4月の総選挙で、小泉純一郎総裁・総理をつくりました。ライバルの橋本龍太郎が勝つとの予想が出ていて、小泉さんが「自民党をぶっ壊す」と発言。これに騙された民主党の最高幹部が、極秘に小泉さんと会って「敗ければ離党して野党政権をつくる」話をしています。

 小泉政権で自民党政権は再生して、民主党と自由党で合併話がでますが鳩山民主党代表のフライングで失敗します。菅直人代表に代わって中断しますが、鳩山グループが集団離党の動きを始める平成15年7月頃、これは大変だと慌てた菅代表が小沢自由党党首に要請して、突然に民主・自由両党の合流になります。その後のことは年金問題で菅代表が辞め、岡田代表が郵政解散で失脚し、次の前原代表が永田(堀江)偽メール事件で引責辞任し、後始末として出場した小沢代表が、平成19年の参議院選挙で与野党逆転し、いよいよ本格的政権交代を国民に期待を持たせました。

 平成21年の総選挙で野党側が大勝利し、民主・社民・国民で連立政権を樹立させましたが、辺野古基地問題や消費税増税、3・11大震災原発問題などで民主党政権は国民の信頼を失い、今日の事態となっています。

 

(安保法制廃止で一致した4野党共闘はどうなるか!)

 

 志位共産党委員長の提案で「安保法制の廃止」に限定して4野党が選挙協力して安倍政権を交代させようという合意は、共産・民進・自由・社民の四野党も継承されていますが、市民が期待するように進んでいません。理由は民進党の事情にあります。東京都議選を目前に、民進党都連は崩壊状態で蓮舫体制が信頼されていません。それにもかかわらず、自分の生き残りの個別取引談合は密やかに行われているようです。さらに、加計学園問題など、安倍首相の権力私物化で、蓮舫代表が「安倍内閣総辞職論」をぶち、政局のイニシアティブを握ろうとするパフォーマンスで混乱しています。

 こういう状態を心配している小沢一郎自由党代表は「共産党が政権に入らない選挙だけの協力とは言え、4野党で安保法制廃止だけではなく、どんな政治をやるか、基本的理念・政策を共有しておくべきだ」との意向です。

 

(共謀罪法は戦時国家への総仕上げである)

 

 5月19日、衆議院法務委員会は共謀罪法案を強行採決した。小沢自由党代表は「野党が『強行だ』と言ったところで淡々と進んでいる。どれだけ国会で徹底抗戦したか思い起こして欲しい」と、野党に不満を持っています。両党は共謀罪が、特定秘密保護法とともに、戦時国家のソフトウエアであることを知らないようです。安保法制のハードウェアができているので、総仕上げが終わるのです。平成の〝治安維持法〟です。

 治安維持法が思想など内心の自由を奪った記憶は新しく、この法源が『教育勅語』にあります。私は共謀罪を廃案にするため、第2回国会に衆参両院で決議した「教育勅語の排除・失効の国会決議」を再確認決議案を提出すべし、と野党幹部に進言しましたが断られました。

 

 

 冒頭に記しましたように「メルマガ・日本一新」は来たる6月17日で7年目を迎えます。この間、政治は戦前回帰の道をひた走り、止まるところを知りません。

 このような政治に警鐘を発信するため、「メルマガ・日本一新」は立ち止まることなく走り続けますので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

             (「国会つれづれ」は休みました)

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