「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―374

日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 時局妙観 (「市民連合ちば十区」発足集会にて)  


 6月11日(日)、千葉県下で最後の「市民連合発足会」ということで、香取市の佐原中央公民館に出かけた。常磐線柏駅から成田駅に行き、久しぶりに成田山山門付近を散策して、総武本線で佐原駅に着くという小旅行であった。40年前千葉の北総地域で大集中豪雨が発生し、江戸時代に大原幽学が教えた農業立地の指導が、ことごとく通用しなかった大災害があり、衆議院災害対策委員会担当で調査に来たことがある懐かしいところだ。

 発足集会では、元農林水産大臣の山田正彦氏が「命と農を守り抜く」と題して記念講演をした。珍しく民進党の代表が出席して、千葉県下の政党会派が全部そろった集会となった。山田元農水大臣は、TPP反対運動で国際的に知られている人物だけに日本人の命と農漁業を護るため、米国資本が狙う「対米従属」を排除すべきだと、わかりやすく話をした。面白かったのは最近の北朝鮮問題で、故郷が長崎県五島列島だけに「北朝鮮を刺激し攻撃してくれと言っているのは安倍首相ではないか」と、一刻も早く安倍政権を打倒して外交で解決すべきだと訴えていた。

 

 私は例によって3分間の挨拶だ。

「山田先生とは、平成5年の細川政権以来の同志だ。民主党がおかしくなったのは小沢さんや山田さんを排除したからだ。(ここで大拍手。民進党の野田幹事長の弟分と自称する、谷田川・元衆議院議員が出席していたので、その当て付けの雰囲気があった)

 自民党が一段と悪くなったのは、森喜朗清和会政権ができた時からだ。平成12年に解散総選挙があり、私は山田先生の選挙区で朝鮮半島に最も近い『壱岐対馬』の『壱岐』に応援に行った。この地域の落ち込みが激しく人口減が止まらない時期だった。その対策を訴えられたので、『壱岐対馬地域』は独立して北朝鮮の大使館を置き〝日本は神の国〟という森政権を揺さぶるようにしてはどうか。日本政府は気を遣うようになるし、北朝鮮も今のようにミサイル実験なんかしないと思う』・・、そんなこともありました。(会場、大失笑となる)

 

 一点だけ4野党の国会運営について言っておきたい。私は『共謀罪法案』の、民進党と共産党の国会運営について怒っています。衆議院をスンナリ通過させたとき、蓮舫民進党代表も、志位共産党委員長もコメントで『監視社会をつくるとか、内心の自由を侵害する』といった、弁護士国会議員のいう程度しか言わない。『共謀罪法案』の本質がわかっていない。政治家ならそれから先の日本を語るべきだ。

 『一昨年の安保法制強行採決で、廃止のため4野党で選挙協力して安倍政権を打倒しようということで合意したはずだ。『共謀罪法案』は安保法制と同じ戦争法という認識の質問が一回も出ていないが、どういうことですか。戦争は『安保法制』というハードウェアだけではできません。『国家の秘密』を国民に知らせないことと、戦争に反対する国民を弾圧して協力させるソフトウェアがいるのです。前者は一番先に成立しています。その意味で、『共謀罪法案』は戦争に向かっての総仕上げなのです。『テロ対策』という名を付けていますが、憲法9条を死守すると国会で決めることが一番効果がありますよ。

 こういう認識で国会活動をやれば、国民は盛り上がりますよ。審議未了にするタネはいくらでもあるじゃないですか。私は衆議院事務局に33年勤めていて、強行採決や対決法案を廃案にする仕事をやっていました。4野党がその気になれば廃案に出来ないはずはない。国会は悪法を成立させないための抵抗権を持っているのですよ。今の国会議員たちは、与党も野党も国会の基本機能を理解していない。野党の一部はマスコミを気にしているが『審議拒否』や『物理的抵抗』も、議会民主政治の存立に関わることには徹底してやるべきです。自信をもって国民に説明すればわかってくれます。

 この原理がわからない国会議員ばかりになったので国会を国民・市民の手に取り戻すため『国会議員の総入れ替え』をやるという精神で、四野党協力は行うべきだと思います」

 

 と過激な挨拶をしたところ、集会が終わって会場出たところで5人ぐらいの参加者につかまった。その中の初老の紳士から「平野さん、今日の話は小沢一郎さんと決別するということですか」と心配そうな顔で話しかけてきた。「決別なんかしません。4日前に小沢さんと話してきたばかりです。4野党協力が、現職中心の生き残りのための話し合いになっている。4野党協力の根本戦略を取り戻すべきだ、ということでしたよ」と伝えると安心した顔になった。言葉には気をつけるべきだと反省した。

 

(「戦争法の廃止を求める宗教者の会」にて)


 6月12日(月)、ユニテリアン協会の要請で「国政を変えるカギはどこにあるのか」の学習会に参加してきた。新宿の日蓮宗・常圓寺で開かれ、法大名誉教授の五十嵐仁氏の講演の後、簡単な挨拶を行った。要旨は「市民連合ちば10区」での後半の話と同じである。宗教者との出合いには成果があったが、五十嵐氏の話には気になるところがあった。

「ちば10区」の集会でも呼びかけ人代表挨拶にあったこと。現在の政治不安の原因に「小選挙区導入」の衆議院選挙制度にあるとの発言だ。四野党が協力して政権交代をしようという運動で、どうしてかつての「中選挙区制」を評価するのか理解できない。「中選挙区制」が自民党と社会党の談合による住み分けで、腐敗・無責任政治を展開してきた戦後政治の歴史を知らないようだ。多くを語るつもりはないが、フランスの選挙結果を見れば小選挙区制の特長が見えるのではないか。日本でうまく行かないのは国政

に参加する人間の「責任感」の欠如が混迷の原因である。

 

 現行の選挙制度が完全とは思わないが、政権交代のための小選挙区制と、民意を生かす比例区制の適切な組み合わせは現代デモクラシーの基本だ。これを理解しないと四野党協力は成功しない。

 

〇 国会つれづれ  5 (東京オリンピックで、生涯に一回だけ親孝行した話)


 今回は、多少私ごとになるがご勘弁をお願いしたい。

 石炭合理化問題に見通しがつくと、昭和39年10月に予定されている「東京オリンピック」の準備に国は総力を挙げることになる。衆参に「東京オリンピック準備特別委員会」を設置する。衆議院の特別委員長は島村一郎という東京は江戸川区生まれの、戦前派当選9回のベテラン議員が就任する。国務大臣になることを嫌がり、平議員を通した人物で、東京オリンピックだけは国会の責任者となることを生き甲斐としていた。

 オリンピック特別委員会担当者の末席にいた私は、島村委員長のオリンピック担当秘書役のような仕事であった。現在の東京オリンピック準備と違って、東京都も国もそして隣接自治体もスポーツ団体も、全力を挙げて活動した。スポーツ選手強化費に企業資金を使うことに抵抗のあった時代で、「オリンピック」という巻タバコをつくる法律をつくった思い出がある。

 この時期、昭和36年12月1日(私の誕生日)に職場結婚をする。妻・操の親族が東京都交通局長でオリンピック準備の難題を抱えていて相談をもちこまれ、これが大変勉強になった。

 そこで私の結婚の経緯を説明しておきたい。田舎の開業医の父は末弟の私を医者にして跡継ぎにし、一族の娘を物色して嫁にすることが念願だった。私は高校生の頃からそれに抵抗して、無茶苦茶な青春を過ごした。父親は、益谷秀次衆議院議長の関係する都内の某医科大学に、試験の点数不足分に下駄を履かせて(特別枠の寄付金)合格させる話をつけていた。

 

 この話を三男の兄から聞きつけた私は、ひとりで衆議院議長室を訪ね、議長秘書(東京での私の親代わり)を通じて、益谷議長に面談した。そこで「私は、自分の職業と嫁さんは自分で決める」と宣言した。益谷議長は「今時珍しい。その意気でガンバレ」となった。親父には議長秘書から「貞夫君は好きなようにさせた方が良策」との連絡が行くことになった。それから5年を経て衆議院事務局に奉職し、17年後には議長秘書に就くのだから人生とはおもしろいものである。

 そんな事情があって、自分が決めた女性と結婚式ということで、不機嫌な両親が上京することになった。一時は「共産党に入るか」という時もあった親不孝の息子に、結婚式の前夜親父が言ったのは「親のいう嫁をもらったら東京に家を建ててやるつもりだった。親としてできることは、遊んだオンナのことでカネで始末することがあるだろう。嫁が苦労するから・・」。

 私は「オンナのことで親に迷惑をかけることはない」と、カネの入った封筒を突き返した。こんな両親に、生涯一回だけ親孝行したことがある。「東京オリンピックを観たい」という両親を、土佐から東京に同行して、高野山赤松院と伊勢神宮と案内して、開業したばかりの東海道新幹線に乗せたことである。 

(続く)

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