「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―388

日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 時局妙観 (臨時国会の冒頭謀略解散は自公政権の命取り)

 

 9月に入って、時間を見つけて8月22日に愛知県蒲郡市で開かれた「愛知私教連・夏期組合学校」での講演を整理し「小冊子」を作成する作業をしている。「終活」として言い残したいことを、お世話になった方々にお届けするつもりだ。テーマは『日本の議会政治にはどんな問題があるか』というもので、その中に(これからの政局)という項がある。どんな話だったか購入したばかりのソニーの録音を再生してみよう。

 

「簡単に解散・総選挙はいつ頃になるかについて、私の見方を申し上げておきたいと思います。9月末に召集される予定の冒頭の衆議院解散の可能性が30%あると予想しています。安倍首相は内閣改造で少し支持率が戻ったところで野党協力の話がまとまらないうちに、小池国政新党が本格活動しないうちに早期解散を考えているでしょう。

 しかし、そう簡単ではなさそうです。自民党内が福田元首相の「発言どおり厳しい雰囲気ですし、加計問題も内部からの情報が出始めたり、森友問題も安倍夫人への検察からの事情聴取との話もあるようですので安倍首相の思い通りにはならないと思います。最悪の場合は、安倍首相の退陣というケースもあり得ます。という展開が起きれば野党協力の話合いも政権交代を目指して熱を帯びてくると思います」

(以下略)

 

「政局の予想」はきわめて難しい。私の予想は9月末現在で3分の1は当たって3分の1は外れて残り3分の1はこれから次第だ。というのは9月16日~18日の3連休で安倍首相の強い判断という報道で「9月28日臨時国会召集日衆議院解散・10月10日公示・22日総選挙」と報道が流れた。多分政府側がマスコミを操作したもので、突発的なことが起きないかぎり、この日程が確実となった。

 衆議院議員の任期が来年12月で、その間、どのタイミングで解散か政局最大の問題である。雰囲気では来年秋の総裁選挙の後が大方の見方だった。それが森友・加計疑惑を国民の70%が持つ問題を残し北朝鮮危機が混迷を増す中での解散である。さらに、民進党は代表戦後のゴタゴタで選挙体制ができていない。小池国政新党は立ち上げ準備中。要するに政敵の選挙体制が整わない間に、相手を潰せという議会民主政治否定の権化といえよう。

 こんなことで「安倍自公政権」は総選挙に勝利できると考えているところに政治の恐ろしさを知らない安倍首相の幼児性、もっといえば「子宮外胎児性」を証明することになる。選挙はやってみなければわからない。「政治」は究極において人間の意図で動くものではない。最終的には過去・現在を総括した「集団的無意識」という「サムシング・エトバス」(天命)が決めるものだ。「ポリティカル・パラドックス」という現象はその例証だ。

 安倍首相が報道通りの政治判断をすることになれば、近いうちに「ポリティカル・パラドックス」の逆襲により政権の崩壊が妙観できる。

 

(臨時国会召集日解散は憲法違反である)


 9月28日に召集される第194回臨時国会は4野党の、憲法第53条「臨時国会召集要求権」に基づいて召集されるものである。憲法は「何れかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば内閣は、その召集を決定しなければならない」と規定し、内閣の義務行為である。これは召集という手続を行えば良いというだけではない。野党が臨時国会を要求する理由に対して誠実に対応する義務があるということである。

 4野党の臨時国会開会要求のポイントは、「森友・加計疑惑の真相究明」であった。これを放置して解散を行うことは憲法53条に違反する。4野党の臨時国会召集要求は、解散要求ではないはずだ。完全に真相究明ができることは無理としても、本会議での代表質問だけではなく、両院での予算委員会や関係委員会での審議・証人の承知等により、真相解明に最大の努力をすることが憲法の本旨だ。

 仮に臨時国会で本会議の議席指定で解散とか、政府演説だけで解散となれば重大な憲法違反として、国民は安倍政権に鉄槌を下すべきだ。このような憲政の常道を破壊する自民・公明両党は最早議会主義政党とはいえない。

 

(野党協力の「政権受け皿」で、安倍政権を打倒できる)


 臨時国会の召集日冒頭解散騒ぎで4野党選挙協力が進むと思ったら、逆に混迷が続いている。社民党内がまとまらず「新党構想も、統一会派もオリーブのつくれない」との情報がある。そうならば社民党に明日はない。民進党と自由党との提携も形だけでは駄目だ。国民からみて「政権受け皿」のイメージが出るハプニングが必要だ。

 一億人の有権者のうち50%がこのハプニングを待ち焦がれている。前原民進党代表と小沢自由党代表が必死に努力しているらしいが、かつて民主党政権を潰した首相経験者らが妨害しているとの話を聴く。これが本当なら、次の総選挙でナチス・安倍政権が生まれる。それが分からないなら、政治家を辞めるべきだ。

 形は問わないが、有権者が感動する「政権受け皿」のイメージをつくれば、自民党には楽な選挙ではない。まず、北朝鮮危機は10月になると深刻さを増すことは必定である。自衛隊幹部は口を揃えて解散による政治空白を危惧している。危機管理は参議院の緊急集会では対応できないと・・。安倍首相は総選挙に勝っても責任退陣の確立は50%と妙観する。

          

    狂乱の政治を知るや彼岸花 妙観



 

〇 国会つれづれ  16 (「黒い霧解散」の思い出)

 

「黒い霧国会」といえば、昭和40年代の佐藤政権最大の難関であった。与野党間の国会改革協議も進み「国会牛年会」で与野党の国会議員と佐藤首相との親交も始まって、政権維持に自信を持った途端、自民党国会議員にさまざまな疑惑問題が発覚した。

 代表例をいえば田中決算委員長恐喝事件 共和製糖事件 荒船運輸大臣深谷駅急行停車問題 バナナ疑惑問題 上林防衛庁長官お国入り問題 小沢大蔵政務次官肖像入り模造紙問題 山口衆議院議長不祥事問題等々であった。

 これらが昭和41年8月から12月にかけて集中的に発覚した。野党は自民党議院の金脈問題を閉会中審査で徹底的に追求し、田中彰治決算委員長は決算委員会を活用しての恐喝事件で逮捕され議員辞職した。社会党は「佐藤内閣の総辞職、または衆議院解散」を要求した。佐藤内閣は補正予算などの審議のため臨時国会を開けず立ち往生した。

 11月30日佐藤内閣は懸案処理のため臨時国会を召集したが、野党全体はそろって解散を要求し、応じなければ臨時国会に出席しない方針を決めた。山口衆議院議長が辞任し、綾部健太郎氏が議長に就任した。国会空転が続くなかで、綾部議長は事態の打開のため与野党幹事長・書記長会談を開き、衆議院解散問題について協議することになった。

 佐藤首相は国会で「衆議院解散問題」を協議することに猛烈に怒った。そして衆議院側と緊張することになる。実はこの問題に偶然に私が佐藤首相の意向を受けて、綾部・園田正副議長に説明する場面があった。現在、安倍政権が「狂乱解散」を断行しようとしているが、今から56年昔の国会と政権で、「衆議院解散」にどんな議論があったか、説明しておきたい。

 昭和41年12月27日、土曜日午後、議長・副議長が立ち合って、自民・社会・民社3党の幹事長・書記長が会談することになる。野党は「議長から佐藤首相に、野党の要請を伝えて欲しい」とか「本会議で解散要請の決議に自民党は賛成してくれ」と提案するが、自民党は応じない。休憩となり誰もいなくなった議長室で私が電話番をしていると佐藤首相から「議長はいるか」と電話があった。

 私の名をいって「議長は公邸で休息中です」と伝えると、佐藤首相は「綾部と園田は憲法を知らないのでよく教えておけ。解散は私の判断を閣議で決めるもの。国会がとやかく議論すべきでない。解散については臨時国会が終われば示唆する。それを野党に伝えて、単独審議でもよいから臨時国会を終えてくれ」と。正副議長に説明し与野党首脳会談を終えた。12月20日、臨時国会は閉会。翌21日、佐藤首相は自民党両院議員総会で衆議院解散を示唆。27日の通常国会召集日、議席指定直後解散となった。

                         (続く)

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