「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について議論する広場」

「日本一新運動」の原点―73

日本一新の会・代表 平野 貞夫

 

(鉢呂前経産大臣にみる政治家の言葉)

 政治は言葉から始まる。従って政治家が発言する「言語」で、その政治家の思想や信条、そして政策を国民は知ることができる。しかし、言葉はしょせん言葉だ。真実を語るのも言葉だが、真実を隠すのも言葉だ。問題はその政治家の人格・人間性次第だということになる。

 鉢呂吉雄という政治家を知る人たちの多くは、野田新内閣で、問題を起こす閣僚の第1号は鉢呂経産大臣だと誰もが予想していた。私は鉢呂氏の、民主党での活動というか問題を知っていたのでどんなトラブルを起こすのか危惧していた。それは、物事の真実を自分で考えず、権威あるものやマスコミなどが主張する俗論を信じて、感情的に行動するタイプだからだ。小沢元代表の検察審査会強制起訴問題が起こっていた時、党内で「小沢有罪論と民主党からの排除論」を熱心に主張したことで、検察に洗脳された政治家として知られていた。

 昨年9月、菅代表再選の直後の改造で、2度目の与党国対委員長としてまったく能力がなく、機能しなかったことは民主党国会議員なら知らない人はいないだろう。野党の国対委員長と交渉ができないのである。政治家としての適切な思考をもっていないことは、岡田克也前幹事長と同じ性格といえる。

 菅内閣が国会運営に失敗した責任者の1人で、1月の安住淳氏と交代させられた経緯がある。野田新内閣の重要ポストで入閣できたのは、国対委員長を更迭したことのお返しで、多分、菅前代表と岡田前幹事長の肝いり人事であろう。鉢呂氏に、経産大臣の要職が勤まるはずはないことを見抜けなかった野田首相の任命責任は大きい。

 ところで、野田新内閣で閣僚らの発言が問題になっている。政治家の発言は、ことによると政治不信や政治責任が生じる。国会で不穏当とか、不適当といわれるのは次のようなものだ。

「暴言」「虚言」「放言」「失言」「空言」「悪言」「怒言」「大言」「艶言」(セクハラを含む)等々がある。お互いに気をつけよう。

 さて、鉢呂吉雄氏の場合、感情の抑制がきかない「暴言」だ。許されることではなく閣僚を辞めることは当然のこと。また、前原政調会長のように、すぐ尻尾を出すような発言は、誉められたものではないが割合被害は少ない。国家を潰すことになり兼ねないのは、理念も見識もない政治家が、政治弁論技術だけで大政翼賛会的組織にあやつられて、国民を苦しめ、経済の活性化を妨げる虚言政治を行うことである。その被害は大震災と違った意味で大変な事態となる。

 

(小沢・細川・野田会談の真相)

 9月7日(水)の毎日新聞(東京版)に、「成田内閣官房参与・・・野田首相と小沢代表のパイプ役に 細川内閣で調整役」という見出しで、代表選告示直前に小沢・細川・野田3者会談が行われ、私が調整をしたかのような記事が掲載されていた。多くの人から抗議や文句や、はたまた冷やかしの電話やファックスなどで攻撃を受けている。

 「テレビでエラソウなことを言って、ウラでは権力に近づこうとする悪狸だ」という厳しい批判もあった。そこで真相を説明しておく。

 該当記事で関係する部分は、

 『野田首相と小沢元代表は民主党代表選の告示直前の8月25日、細川元首相を仲介役に三者で会談している。成田氏は八月中旬に小沢元代表の側近の平野貞夫元参院議員に連絡。野田首相が元代表と会談したいとの要望を伝えた。成田氏はその後も平野氏を通じ、「小沢グル―プは野田氏以外の候補の支援をしないでほしい」と要請したという。』

 この記事に2つの誤りがある。1つは、成田氏が私に、野田氏が小沢氏と会談したい、との要望を伝えたことになっているがその事実はない。真相をいうと、8月中旬の午後9時半過ぎに成田氏から電話があった。宴会の帰りらしく少し酒が入っていて、自動車の中からだった。

 成田氏から民主党代表選挙の話が出て「消去法で野田氏が適当だ。細川さんも支援している。民主党には日本新党のDNAもかなり残っている。小沢グループが野田を支援するよう小沢さんを説得して欲しい」という趣旨の話だった。私は「今度の代表選にはかかわりたくない。小沢さんも悩んでいるだろうが、グループとして議論し決めること。野田氏ついては、もっと人間としての修行が必要だ。政治家としても見識が足りない」と伝えた。

 その理由として、私が成田氏に話したのは、平成21年3月の千葉県知事選挙で、民主党県連選対委員長の野田氏が、重大な判断ミスをしていたことだ。大事なことなので、要約して説明しておく。

 平成20年12月、民主党千葉県連は翌21年3月の千葉県知事選挙に、女性候補の白石ますみ氏を推薦することを決定した。野田県連選対委員長の判断で進められたもので、年明けには公明党が推薦し、選挙に入れば自民党が推薦するというシナリオがあった。これを画策したのは古賀誠自民党選対本部長といわれ、野田県連選対委員長と話し合ってシナリオを進めたのは、公明党の富田茂之衆議院議員であった。

 民主党千葉県連では、政権交代の衆議院選挙のために必死で活動している最中であった。その直前の首都圏知事選挙で自公民相乗りでは悪影響が出ると紛糾していた。他に適当な候補も見つからないと押し切られていたのだ。千葉県民からも厳しい批判が出て、県選出国会議員からも不満が続出していた。

 そんな矢先、私に東京の良識ある財界人やジャーナリストから、白石候補の民主党千葉県連推薦を取り消すよう、再三の要請があった。当初私は、「千葉県知事は誰でもよい。関わりたくない」と断っていた。

 そのうち義理のある複数の友人から、民主党の主導で白石知事をつくると、千葉県民がどうしようもない利権の巣窟に里帰りするぞと言われ、あえて悪役を引き受けることにした。

 私は、長浜民主党千葉県連代表に、白石氏を推薦した理由と経緯について公開質問状を送付し、その内容を朝日新聞の地方版で報道してもらった。千葉県中が大騒ぎとなり、民主党千葉県連でも再協議すべしとの意見が出るようになった。年が明けて平成21年1月4日、堂本千葉県知事の強い要請で知事公舎で会ったところ、驚くべき話を聞かされた。

 「羽田の埋立てで、千葉の山砂利採取を許可してくれとの話が以前からあり、私は環境保全のために拒否してきた。白石の擁立は巨額な利権を許可するためのもので、民主党が先頭を切ってそれに協力するとはどういうことですか」とのこと。私もこれには政権交代阻止のため、自民党の選挙資金づくりも絡んでいると思い、白石推薦を取り消す運動を強めた。

 その後、民主党千葉県連は白石推薦を取り消し、堂本知事が推す吉田平氏を推薦決定した。知事選は、吉田平・白石ますみ・森田健作の三つどもえになり、森田健作氏が当選した。

 成田氏には、以上の理由で野田氏を支援できないことを述べるとともに、野田氏は、①政権交代を本気で考えていたのか。②白石候補をめぐる利権構造を知らないはずはないのに、何故協力したのか?、との疑問も呈しておいた。その後、代表選近くになってから成田氏から「野田を支援しなくてもよいから、他の候補の支援もしないように」との電話があり「わかった」といっておいた。これが顛末である。

 

 野田首相誕生の秘話を、細川元首相がマスコミで得意になって話しているが、何だか戦前のあのころ、近衛公が世の中に出たり逃げたりしてつくった「大政翼賛会」を連想する。野田新内閣が「大増税翼賛会」をつくり、国を潰すことがないよう祈っている。

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